今年は、本当に「生きてて良かった」と言いたいようなリリースが続きます。
バート・バカラックの初来日は1971年5月。中学生だった私は、友達と一緒に観に行きました。武道館の一番安い席で、山のてっぺんから見下ろすようだったのを良く覚えています。
満員の聴衆に取り囲まれるように、コンパクトなオーケストラが配されていました。遠めに見えるバカラックは、とても小さかったんですが、タキシードがぴたっときまって、かっこ良かったです。
ロックコンサートと違って、音量も小さめ。あくまで繊細に。小規模だが必要充分なストリングス。シャープなドラム。パーカッション的に使われるギター。女性コーラス。そして、バカラック自身のヴォーカルとピアノ・・・。ヒット曲目白押し。まさに「ピーク時のバカラックを観た」、という感じです。
さて、その際のライブ(正確には、5月7日の厚生年金会館)は、当時キング・レコードから出ました。日本とイギリスのみの発売で。友達は、買ったんですが、私は聞かせてもらっただけでした。
それから、30年以上。これが一度もCD化されなかったんです・・・・。
何年も前に一度、リリースされるという情報が流れ、小躍りしましたが、実現しませんでした。
そして、ついに出ました。
バカラックの他の代表作と併せ、日本のみのリリースです。初回生産限定。24bitリマスター。紙ジャケ。ありがとうA&M。ありがとうユニバーサル・ジャパン。私は幸せです。
久しぶりにめぐり合ったライブは、当時のイメージそのまま。端正な演奏が淡々と展開されます。バカラックのヴォーカルも素敵!最近、おじいさん状態になって、たまに歌っているのとは異なります。そうです。ピーク時のバカラックがそこにいるんです。
バカラックよ永遠なれ!
(どうも、もう売り切れのようですね・・・。アマゾンでもHMVでも見掛けません・・・。)
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