まだまだがんばる、セルジオ・メンデス!

sergio-mendes1音楽界で最も息の長いサバイバーと言えば、ひょっとしてこのヒト、セルジオ・メンデスじゃあないでしょうか?

1966年に結成された、その名も「セルジオ・メンデスとブラジル66」で、世界的なボサノバ・ブームを先導。「マシュ・ケ・ナダ」をはじめ、たくさんのボサノバ・ヒットを生み出しました。

多感な中学生だったでんど〜は、目いっぱいこのセルジオ・メンデスとブラジル66(みんな「セルメン」と呼んでた)にハマりました。おしゃれで素敵な上に、すごく洗練されてる。なんせ、ボサノバのリズムが心地良くって、ビートルズの「フール・オン・ザ・ヒル」や「デイ・トリッパー」だって、本家よりセルメンの方がずっとカッコイイと思ったものでした。

そのセルジオ・メンデスも、もうすぐ70歳。

ところが、最近ますます元気イイんです。

浮き沈みの激しい音楽業界で、ボサノバ・ブームも去ってしまいますが、さりげなくAORブームに乗っかってヒットを飛ばしたり、2006年に発表した「Timeless」では、今をときめくブラック・アイド・ピーズとコラボして、ラップ・バージョンをメガ・ヒットさせたり。

とにかく世渡り上手。

カメレオンのようにスタイルをチェンジしながら、しっかりヒットを出し続ける。その嗅覚とビジネス・マンとしての優秀さには、完全に脱帽です。

本国のブラジルでは、アメリカに魂を売った芸人ってことであんまり尊敬されていないようなんですが、セルメンの音楽のベースは、いつもしっかり生まれ故郷のブラジルに根ざしており、その音楽の魅力を世界に広めたいという想いにあふれているんです。

そして、これが、そのセルメンの最新作。「ボン・テンポ」。
じっくりセルフ・プロデュースで、自らの代表曲を中心に、好きな味付けで料理したような、とってもブラジリアンな一品です。今回も豪華なコラボ陣に囲まれていますが、これもミルトン・ナシメントなど、ブラジルの大モノ・ミュージシャン中心です。

ひょっとしてメンデス翁も、ついに人生の総括に入ったのか。やっぱり、生まれ故郷に名前をしっかりもう一度刻みたいのか?

ただ、そこはサービス精神の旺盛なセルメン。最新鋭のリズム感覚を取り入れ、一級のラテン・ダンス・エンターテインメントに仕上げています。

ぜひぜひ、聴いてみてください。

セルジオ・メンデスの「ボン・テンポ」はこちらから。
まさに不死鳥セルジオ・メンデス!彼の一生を彩る作品群の数々をお楽しみ下さい:

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