ホール&オーツのリマスター盤を正しくそろえる

original-album-classics-hall-and-oatesダリル・ホール&ジョン・オーツは、ほんとうに過小評価だと思います。70年代後半から80年代まで、ヒットに次ぐヒットで時代を駆けぬけた「ロックン・ソウル」のパワー・デュオ、ホール&オーツなのに!その過小評価は、彼らのCDリマスター盤にも現れているような気がします。決定版が、きちんと全部そろわないんです。

それでも、なんとか最善の音質とパッケージで、ホール&オーツの全貌をとらえてみようとすると、こういう結果になります。

まず、SONYから旧盤を5枚おさめたボックス・セット「オリジナル・アルバム・コレクションズ」が出ています。2000円ちょっとでヒット・アルバムが揃うんですから、これは迷わず買いましょう。

但し、ここでご注意いただきたいのは、「オリジナル・アルバム・コレクションズ」は2種類出ていること。買ってもいいのは、2008年に出た5枚入りの箱(写真)だけで、今年出た後半のはダメです。SONYは、2004年にホール&オーツの旧アルバムをリマスター再発し、ボーナス・トラックもつけたのに、なぜか「2008年のボックス」だけに限られており、2013年の箱は「古いCDの流通在庫」が衣替えして入っているだけで、いくら安くても手を出してはいけません。

ということで、まず「オリジナル・アルバム・コレクション」で以下の5アルバムが揃います:

  • 『Daryl Hall & John Oates』:(1975年)
  • 『Bigger Than Both of Us』:ロックン・ソウル(1976年)
  • 『Beauty on a Back Street』:裏通りの魔女(1977年)
  • 『Private Eyes』:プライベート・アイズ(1981年)
  • 『H2O』:H2O(1982年)
bt-amazon

 

 

ここで悩ましいのは、良質なリマスター盤を発行してくれている「Friday Music」の存在。非常に丁寧なリマスター復刻作業を行う同社のリマスターCDは、ぜひ入手しておきたいところ。ところが、ホール&オーツの作品を飛び飛びにしか出してくれないという問題があるんです。具体的には、次の作品です。

  • 『Bigger Than Both of Us』:ロックン・ソウル(1976年)
  • 『Beauty on a Back Street』:裏通りの魔女(1977年)
  •  『Live time』:ライブタイム(1978年)
  • 『Along the Red Ledge』:赤い断層(1978年)
  • 『Live at the Apollo』:ライヴ・アット・ジ・アポロ(1985年)

「裏通りの魔女」など、いくつか上記のボックス・セットと重なっちゃいますが、それでも、Friday Musicのリマスターは全部入手しておく価値があります。

さて、難しいのが次の3枚です。最盛期を迎えた元気なホール&オーツが楽しめる名盤達ですが、本当に決定版と言えるリマスターが存在していません。私は、それぞれ下記のバージョンを入手しました。:

  • 『X-Static』:モダン・ポップ(1979年)⇒Buddha Records 2000年 ボーナストラック2曲付
  • 『Voices』:モダン・ヴォイス(1980年)⇒BMG Japan 2000年 同上2曲付
  • 『Big Bam Boom』:ビッグ・バン・ブーム(1984年)⇒RCA/BMG Heritage 2004年 同上4曲付

また、さすがのホール&オーツも息切れしはじめた下記の作品は、それぞれ現行のCDを入手しておけば特に問題ないと思います。

  • 『Ooh Yeah!』:OohYeah!(1988年)
  • 『Change of Season』:チェンジ・オブ・シーズン(1990年)
  • 『Marigold Sky』:マリゴールド・スカイ(1997年)
  • 『Do It for Love』:ドゥ・イット・フォー・ラヴ(2003年)
  • 『Our Kind of Soul』:アワ・カインド・オブ・ソウル (2004年)

さらに、ホール&オーツのデビュー直後のアトランティック・レーベルにおけるアルバムは、よっぽどコアなファンでなければ所有する必要はありませんが、Edselからスグレモノの2枚組みCDが出ました。初期三枚すべてに、76年の「No Goodbyes」から主要曲を効率的にピックアップしたお得盤で、もちろんリマスター。さすがEdsel、いい仕事をしてくれます。

  • 『Whole Oats』:ホール・オーツ(1972年)
  • 『Abandoned Luncheonette』:アバンダンド・ランチョネット(1973年)
  • 『War Babies』:ウォー・ベイビーズ(1974年)
  • 『No Goodbyes』:(1976年)

最後に、2009年に出た4枚組みボックスセット「Do What You Want, Be What You Are」は、数少ないホール&オーツへの「愛情あふれた」ボックス・セットで、コア・ファンならずともおすすめです。

以上、ご参考になりましたでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です