7月16日、「パレスチナ難民の子供たちを支援するチャリティ・ギグ」で、突然コラボ生出演したデイブ・ギルモアとロジャー・ウォーターズ。
今度はロジャーが、ローリング・ストーン誌のインタヴューに応えてこう言ってます:「デイブとの関係はうまくいっている。フロイドの再結成もあるかもね。ただ、一回こっきりのイベントで、ツアーってことにはならないだろう。(亡くなった)リック・ライトと演れないことだけが残念・・・。」
ロジャー・ウォーターズってのは、ちょっと困ったヒトです。
後期ピンク・フロイドの独裁者として君臨し、やりたい放題やったあげく勝手に脱退。ところが、その後自分抜きのフロイドが、デイヴ・ギルモアのリーダーシップのもとで全然問題なく大成功をおさめると、激しく嫉妬し始めます。
「なんでやねん??」と。
訴訟するは、罵倒するは・・・。残りのピンク・フロイドのメンバーは「うんざり」ってとこでしょう。
その後も、ソロ活動で頑張るロジャー。だけど、「元祖ピンク・フロイド」の看板が使えない。なんともむなしいぞ!ってなことで、再結成への秋波を送り続けます。でも、亀裂の入った関係は、簡単には修復できません。
それが、最近になってLive 8や今回のデュオのように雪解けムードです。
それもこれも、デイブ・ギルモアのこだわりが無くなってきたってことでしょう。勝利者として、ピンク・フロイドを導いてきた自負と達成感。恐れるものなど、もはや何もないんです。
まあ、結局、2人とも歳をとったということでしょうか・・・。
それにしても、こういう再結成の「観測気球」を上げるのは、いつもロジャーの方です。きっとデイブは、少し苦々しく思っていることでしょう。
1972年3月、寒々とした東京都体育館で見たピンク・フロイド。発売前の「狂気」を披露されて、ひたすら恍惚となっていたのを思い出します。
でんど〜としては、確かに彼らのリユニオン・コンサートは見たいです。でも、ロジャーが言うように、リック・ライト抜きだったらもはや意味が無いような気もします・・・。
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