カーペンターズの作品が新たなオーケストラ・サウンドとともに

カーペンターズのオリジナル楽曲の数々が、リチャード・カーペンター指揮によるロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のオーケストラ・サウンドとともによみがえります。

新アルバムのタイトルは『Carpenters With The Royal Philharmonic Orchestra』。発売は12月7日。

カレン・カーペンターのヴォーカルとコーラス、当時のバンド編成による演奏部分はそのままに、オーケストラ部分が、新たなアレンジで差し替えられるというもの。

それでは、早速、さわりの部分を聞いてみましょう:

なるほど、これならカーペンターズのオリジナルのイメージはすべて維持した上で、最新の解釈を加えた作品として、充分、「アリ」かもしれませんね。

アルバムのプロデューサー、アレンジャー、そして指揮者を務めるのは、もちろんリチャード・カーペンター(72歳)。

彼はこのプロジェクトについて、こう語っています(プレス・リリースより):

「これまで何度となく、私は“もう一度この曲をやり直すことができたらいいのに”と思うことがあった。例えば、〈遥かなる影〉は、まばらなストリング・アレンジなんだ。本当はもっと豊かなサウンドにするために演奏者を集めたかったが、当時はその予算はなかったんだ。第2節と第3節では10台のヴァイオリンしかないので、音が薄く聴こえる。今回はそれを4倍にしたんだ。気がつく人はすぐに気づくだろうね。旋律は同じでも、演奏者の数が多いので、より深い音になっているはずだよ」

「オリジナルの「遥かなる影」を“すべてが完璧な楽曲”とする一方で、アレンジャーとして、70人を超える演奏者を擁するオーケストラという武器を手にした時の誘惑に抵抗することはできなかったんだ。」

「愛のプレリュード」「イエスタデイ・ワンス・モア」「想い出にさよなら」や「マスカレード」などなど、カーペンターズの往年のヒット曲がほとんどもれなくフィーチャーされるこのアルバム。「これらのリフレッシュされた楽曲によって、あらためてカレンの瑞々しいヴォーカルの魅力を感じることができる」と、リチャードは言います。「それこそが、このプロジェクトを進める一番の理由だったんだ」。

トレーラー映像も届いています:

本プロジェクトのオーケストラ・マネージャーを務めたイアン・マクレーによれば:

「2018年8月13日〜16日、リチャード・カーペンターとロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団は、ロンドンのアビイ・ロード・スタジオのスタジオ2に集まった。これらの楽曲はすべて、結局のところリチャードの音楽であり、最初から関わっていた本人がそこにいた、ということが重要なんだ。誰かによる解釈ではないということ。カーペンターズの15番目のスタジオ・アルバムと考えるファンもいるかも知れない。新作がフル・アルバムとして発表されるのは、2001年の『レインボウ・コネクション〜アズ・タイム・ゴーズ・バイ』以来、初めてのことだ。」

リチャード・カーペンターは、アルバムの発売に合わせ、12月上旬にプロモーションで日本を訪れる予定です。

 

●『カーペンターズ・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』収録曲:

• オーヴァーチュア
• イエスタデイ・ワンス・モア
• ハーティング・イーチ・アザー
• 青春の輝き
• ふたりの誓い
• タッチ・ミー
• アイ・ビリーヴ・ユー
• 想い出にさよなら
• メリー・クリスマス・ダーリン
• ベイビー・イッツ・ユー
• 遙かなる影
• スーパースター
• 雨の日と月曜日は
• マスカレード
• 涙の乗車券
• 愛にさよならを
• トップ・オブ・ザ・ワールド
• 愛のプレリュード
日本盤ボーナス・トラック
• プリーズ・ミスター・ポストマン

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