苦節足掛け2年!ついに「ユリシーズ」全四巻を読了致しました!
いや、正直に告白します。脚注までちゃんと読んだのは二巻ぐらいまで。それからは、かなり飛ばしました・・・。途中で休みもだいぶ入った・・・。とにかく苦しかったです。読書がこんなに苦しかったのは、人生最初で最後(にしたいです)。これに比べればプルーストの「失われた時」なんて漫画!
「近代文学の金字塔」という世界的評価は分かりますが、これを日本語訳で味わえる人って存在するの?
何しろ筋らしい筋はなく、脱線に次ぐ脱線、駄洒落のような言葉遊びの連発、アイルランドの歴史のウンチク、しまいには句読点までなくなっちゃう・・・。英語のネイティブ・スピーカーが原書で読まない限り、ぜったい理解不能だと思いますけど???
日本の文化人の多くが、見栄だけで「必読の書」なんてかかげるのはやめて欲しいです。
ただ、池澤夏樹が「ジェイムズ・ジョイスが徒手空拳で拡げてくれた文学の領域のその広さを確かめておいた方が良い。これが、読みにくいことを承知の上で、『ユリシーズ』をぼくたちが努力してでも読むべき理由である」と述べている。正にそういうことなんでしょう。
だから読んだ、そして疲れた!
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