U.K. 『ナイト・アフター・ナイト』3枚組拡大バージョンで登場!

久我にとって、「U.K.」と言えば、1978年のデビュー・アルバム『憂国の騎士 / U.K.』につきます。

ビル・ブラッフォードアラン・ホールズワースエディ・ジョブソンジョン・ウェットンという、イギリス・プログレ界の重鎮が、大英帝国の威信をかけプログレの再興を図った大名盤でした。

それで、ビル・ブラッフォードとアラン・ホールズワースが抜けちゃうんだから、一気に興味は失せます。

実際、その後発表されたアルバム『デンジャー・マネー』は、ポップな感じに変貌してて、ぜんぜんイイと思えませんでした。

ただし、ひとつだけ、決定的に重要なことがありました。

そうです、それはあのテリー・ボジオがドラマーとして加入したことです。

久我のテリー・ボジオに対する愛も半端ないものがあります。

まあ序列をつければ、1位:ビル・ブラッフォード、2位:サイモン・フィリップス、3位:テリー・ボジオってところでしょうか。

テリーは、まずそのとてつもなくデカいドラムセットに驚かされます。まさに「雷神」。その巨大ドラムを、縦横無尽に叩きまくる。

さらに、そのテクニックもさることながら、何といってもテリー・ボジオの素晴らしいのは、「一切手抜きなし」というところなんです。

人気もののテリー・ボジオは、さまざまなセッションやアルバムに声がかかりますが、とにかくどの作品も目いっぱい全力、いささかもサボることなく一生懸命に叩きまくるのです。

わしゃそこがが好きじゃ!

そして、このアルバム、U.K.の『ナイト・アフター・ナイト』は、テリー・ボジオを聞くためにこそ存在しているのです。

時は1979年、5月から6月にかけ、東京、大阪、名古屋で行われた全5公演。その、伝説の「U.K.初来日」を収めたライブ。

すべてはこの一曲のためにあったといっても良いでしょう。

冒頭を飾る『ナイト・アフター・ナイト』:

ここでのテリー・ボジオはまさに「人間発電所」であります。

これから長いライブが始まるなんてことは一切おかまいなし。持てるすべてのエネルギーを、スネアの一打、タムの連打、キックの殴打、シンバルの激打に注ぎ込みます。

これぞ、「入魂のドラミング」!

会場の興奮も一気に頂点へ。冒頭の「UK!UK!」の連呼と喝采。

そして忘れちゃならい、故ジョン・ウェットンの「君たち最高だよ」!

ううう、目頭が・・・・・・。

そうそう、そういうことで、この3枚組は何かと言いますと、この公演の全貌を収めるためにCD2枚組に拡大し、おまけにハイレゾのブルーレイまでつけちゃったというものです。

どれだけ曲が増えているかと言いますと、

オリジナルのライブアルバムには、次の9曲が収録されておりました:

1. Night After Night
2. Rendezvous 6:02
2. Nothing to Lose
4. As Long As You Want Me Here
5. Alaska
6. Time to Kill
7. Presto Vivace
8. In the Dead of Night
9. Caesar’s Palace Blues

それが、今回はこうなっております:

ディスク:1
1. Night After Night
2. Danger Money
3. The Only Thing She Needs
4. Nothing to Lose
5. Bass Solo
6. Thirty Years
7. Carrying No Cross
8. Rendezvous 6:02
9. As Long As You Want Me Here

ディスク:2
1. Alaska
2. Time to Kill
3. Violin Solo
4. Time to Kill (Reprise)
5. By the Light of Day (Part II)
6. Presto Vivace
7. Drum Solo
8. In the Dead of Night
9. Caesar’s Palace Blues

いやー、こんなにたくさんやってたんだ。各人のソロ曲もあります。当時のステージの全貌が、これで手に入るんですね。

一説によると、この日本公演があまりにもウケちゃったので、エディ・ジョブソンが勘違いをおこし、しまいにはどんどん独裁色が強まってしまったという。

そして、大英帝国の最後の残り香も崩壊してしまったのでした。

そのエディ・ジョブソンがリマスター・監修でがっつり入っております。

よし許そう!

(ちなみに、ブルーレイディスクの方は聞けていません。ハイレゾに興味ないので・・・)

ということで、U.K. 『ナイト・アフター・ナイト』3枚組拡大バージョン。お求めはこちらのAMAZONで:

5 件のコメント

  • コメントを残す