今もなお、ナイル・ロジャースに率いられ、元気に活動するCHIC。
今回発売されたボックス・セットのタイトルは『CHIC ORGANIZATION 1977-1979』。
CHICのデビュー・アルバムからサードまで。加えてリミックスなどのボーナスディスク。さらに、CHICがプロデュースしたシスター・スレッジの『ウイ・アー・ファミリー』を含む、全5アルバム。ナイル・ロジャース監修のもと、最新のリマスタリングが施されました。
『Le Freak(おしゃれフリーク)』や『グッド・タイムス』の全米ナンバーワンをはじめ、大ヒット連発。ナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズの双頭体制が確立したこの頃が、まさにCHICのピークと言えるでしょう。
ところが、なんと!
この初期CHICのアルバムは、当初CD化されて以降、なぜかこれまでほとんどリマスターされることなく来ていたんです!
特に、最高傑作とされる1979年の『リスク(Risque)』は、久我の知る限り、これまでただの一度もリマスターされたことがありません!!!
なんで、なんで?
その意味で、今回のリリースは本当に待ち遠しいものでした。
リマスターを手掛けたのは、アビーロード・スタジオのマイルズ・ショーウェル(「サージャント・ペパーズ」の50周年盤などを担当)。
それで、サウンドはどうでしょう???????
まずは、大好きな『アイ・ウオント・ユア・ラブ』。
え?
うそ、ほんま????
なんか、イマイチやな〜・・・・。
音圧が低めなのは構わないとして、妙に「高音成分」が強調されたイコライジングが気になります。例えば、故トニー・トンプソンのスネア・ドラムの音が、やけにキンキンと高音で、とってもか細い感じなんです。全体的に、迫力もなくて、「痩せてる」と言うか・・・。
なんで、なんで・・・??
これが、ナイル・ロジャースの望んだ音なのでしょうか?????
ということで、ちょっと当惑・・・。
これまで、CHICの曲をリマスターで聞く方法は、RHINOの2枚組ベストアルバム『The Definitive Groove Collection(2006年)』や、同じくRHINOの4枚組ボックス・セット『THE CHIC ORGANIZATION(2010年)』など、とても限られていました。
エンジニアは、前者がダン・ハーシュほか、後者はゲール・ベンジャミン。
どちらも、さすがRHINO。単に音圧が高いとか、迫力があるとか、そんな低レベルなリマスターじゃありません。本当に上質な定番でした!
ということで、どうも今回は、CHICの定番リマスターの座は、揺るがないのかも・・・?
う〜ん、なんとも微妙な結論になってしまった・・・・・・・・・・・・・・。
さて、それでも今回の新ボックス・セットにご興味のある方は➡️『CHIC ORGANIZATION 1977-1979』
2枚組ベスト・アルバムの決定盤はこちら:➡️『The Definitive Groove Collection(2006年)』
RHINOの4枚組ボックス・セットはこちらです:➡️『THE CHIC ORGANIZATION(2010n年)』年
それではお別れに、『グッド・タイムス』!
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