1980年台の初めは、日本の大物アーティストが大挙してアメリカに渡り、「本場のスタジオ・ミュージシャン」とアルバムを作った時代でした。
尾崎亜美もその例に漏れず1981年、L.A.にてデヴィッド・フォスターのプロデュースのもと制作したのが「HOT BABY」です。
なにしろ、その参加メンバーがすごい!
ギター〜ジェイ・グレイドン、スティーヴ・ルカサー
ドラム〜ジェフ・ポーカロ
キーボード〜デヴィッド・フォスター、トム・キーン
サックス〜トム・スコット
ベース〜ニール・ステューベンハウス
グレイドン/フォスターの「エアプレイ連合」を軸に、まさにAOR界の金字塔たるメンバー達が尾崎亜美のために集結しました。
フォスター流丸出しのゴージャスなアレンジに、グレイドンとルカサーが時としてツイン・ギターを奏で、一切手抜き無しのポーカロのドラムに乗って、文字どおり超一流のサウンドを叩き出しています。
尾崎亜美もこれに臆することなく、完成度の高い楽曲と堂々たるヴォーカルで自信満々にプレイしており、本当に頼もしい。
それでは同アルバムから、当時シングル・カットされた「蒼夜曲/セレナーデ」。大物プレイヤーに負けない、尾崎亜美の貫禄のパフォーマンスをお聞きください:
これも「HOT BABY」より「Wandere in Love 」。はっきり言ってデヴィッド・フォスター丸出しのアレンジではありますが、とにかく曲がイイと思うんです!
昨年10月に発売されたリマスター盤は、オリジナルのCDとは様変わりの音質向上でボーナストラックもついてます。買い替えてホントに良かった!
さて「HOT BABY」からわずか半年後、今度はデヴィッド・フォスターが日本に乗り込んできて作られたのが、「Air Kiss」です。
ギターにマイケル・ランドウ、ドラムがマイク・ベアード、ベーシストはなしで全部フォスターがシンセ・ベースという、超コンパクト編成(たぶん予算の制約)でしたが、そのサウンドは強力でした。
尾崎亜美とフォスターとの相性もばっちりで、「HOT BABY」に勝るとも劣らないコラボレーションを聞かせてくれます。
それでは、「Air Kiss」からも一曲、「純情」をお聞きください。とにかく、王道のAORサウンドに乗ってグルーブしまくる尾崎亜美の曲とヴォーカルの素晴らしいこと!ホントに、彼女の作曲能力とそのハスキーなヴォーカルの魅力は、もっと高く評価されてもいいと思うんだけどなー。
もう一曲、「DEEP」もお聞きください。
尾崎亜美「Air Kiss」も、2013年10月発売の最新リマスターでお楽しみいただけます:
コメントを残す