本日、長年愛読してきた「レコード・コレクターズ」を全部売ってしまいました。正確には、どうしても手元に置いておきたい一部のバックナンバーを除いて。
30年以上、一冊も欠かさず毎月買って、全部大切に保管していたのに、ついにサヨナラです。
しかも、これだけ売って、立ったの1,051円ですと!?まさに、「燃えるゴミ」でしかないんですね・・・。
売ってしまうことにした理由は、まず物理的なスペースがいよいよなくなって来たこと。
でも、もっと直接的には、資料としての価値が、もう殆どなくなってしまったことです。
アーティストやアルバムの情報は、とっくの昔から、ネットでほとんど手に入ります。
90年台の後半以降、CD産業の斜陽化とともに、レココレの記事も、昔ながらの「評論」から、ほとんどレコード会社と一体化した「宣伝広告」に近いものに変貌してしまいました。
レココレのどの記事を読んでも、以前のように、ピリッとスパイスの効いた専門的な評論文などは、とっくに消え失せましたね。アルバムのリリースに追随して、提灯記事的に「売らんかな」の解説をただ記載する。広告収入が怖くって、ネガティブな評論なんて書けるはずもない・・・。
それと、周期的に「売れ筋」の特集を組まざるを得ず、ビートルズやストーンズ、ボブ・ディランやツェッペリン、クリムゾンなど、根強い人気のアーティストが繰り返し出てくるのも、さすがに飽きましたね。
これだけ世の中で音源が売れなくなってしまうと、無理もないかと重々思いつつ、とっくに我慢の限界は超えていました。
思えば、我ながら、ずいぶん我慢強い方でした・・・。
たくさんの音楽雑誌の購読を取りやめても、レココレだけは続けて来たのに、残念です。
ちょっと感傷的になりつつ、これでいいんだと、断捨離の秋をむかえております・・・。
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