女流ジャズ・ピアニストのレイチェルZは、90年代から本格化的にジャズシーンに登場し、スタンリー・クラークやオマー・ハキムら一流プレイヤーと共演を重ねてきたのに加えて、ピーター・ガブリエルのツアーに参加するなど、分野を超えて活躍の幅を広げて来ました。日本での知名度はまだまだですが、ぜひ注目してほしいアーティストなんです。
特に1995年、ウエイン・ショーターのソロ・アルバム『ハイ・ライフ』において、レイチェルZはキーボード奏者として参画したのみならず、シンセサイザーを中心にアルバム全体のサウンド構築に携わったことから「サウンド・デザイナー」としてもクレジットされました。彼女の才能の全面開花の時が来ました。
それでは同アルバムから、彼女の貢献が光る楽曲『On The Milkyway Express』をお聞きください。このウネウネと変化し続けるベースのパートと、そのうえを滑走するハーモニーが絶妙です:
今度は、この曲をレイチェルZが2000年に発表したソロ・アルバムで女性だけのトリオ編成でやったバージョンをお聞きください。おなじく、ウネウネと変化し続けるアンサンブルがまさに彼女の創造によるものだと分かります:
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