ラリー・カールトンの在宅パフォーマンス映像が届きました。
久我は今まで、ほとんどラリー・カールトンについては語って来ませんでした。
わたしにとって、ギタリストの神はアラン・ホールズワース。ジャズ/フュージョンではジェイ・グレイドン。続いてジェフ・ベック、ヤン・アッカーマン。好きか嫌いかで言うと、ラリー・カールトンはその次ぐらいかなー。
でも、あらためて申します、ギタリストとしての純粋な「テクニック」という点では、ラリー・カールトンの右に出るものはいない、と常に思ってきました。
自在で柔軟なテクニックを駆使して披露される卓越したギター・ソロ。ラリー・カールトンのプレイこそ、心から安心して聞くことのできる「曲芸」と言えると思います。
その白眉は、誰もが知っている、スティーリー・ダンの「滅びゆく英雄 (Kid Charlemagne)」。ラリーのプレイはあくまで攻撃的でスリルにあふれる一方、ひとつひとつのフレーズは隅々まで考え抜かれ、これ以上あり得ない完成度に達しています。まさに「音楽史上最高のギター・ソロ」と言っても過言ではないでしょう。
惜しいのは、彼は常に「ギタリスト」であって、作曲やプロデュースを含む「総合的な音楽のクリエーター」としては、歴史に残る名盤と言えるような実績が少ないことでしょうか。
まあ、そんなケチをつける必要もないですね。これからも、彼の残してくれた驚異のプレイを堪能していきたいと思います。
コメントを残す