なんでも、2002年のアルバム『ヴェイパー・トレイルズ(Vapor Trails)』をリミックスするそうです。
ギタリストのアレックス・ライフソンによれば、「僕らはいつもこのアルバムの出来に不満だった。レコーディングに充分時間をかけられなかったんだ。でも、ようやくやり直しの機会がやって来た。と言ってもあくまでリミックスだよ。レコーディングのし直しじゃない」とのこと。
ヴェイパー・トレイルズはラッシュの24作目(!)。6年の活動休止期間を経た待望のアルバムということで、全米ランキング6位、売上も50万枚突破と決して失敗作ではありません。
確かに「ムービング・ピクチャーズ」といったピーク時の作品に比べれば印象薄い感じもするのですが、なんせ新作が聴けるだけでもありがたいというのがラッシュ・ファンの素直な気持ちでありました。
とにかく「完璧を期す」というラッシュのアーティスト魂を大いに評価して、その結果を待ちましょう。
さらに、彼らは新作も準備中で、「時計じかけの天使たち(Clockwork Angels)」という仮タイトルで、今年後半にリリースの予定です。
ラッシュのデビューは1974年。ファースト・アルバムのリリース直後にドラマーがニール・パートに交代して以降、現在まで、一切のメンバーチェンジなく不動のトリオで活動を続けています。ロック界の最長不倒バンドのひとつと言え、熱烈なファン層に支えられ、現在も現役感あふれた活動ぶりです。
でんど〜もラッシュを大いに愛しており、いつかまとめて論じてみたいのですが、なんせその巨大なキャリアを考えるとハンパには取り組めず、ちょっと覚悟がいると思っています。
さて、新作を待ちきれない方におすすめなのは「R30」。ラッシュの結成30周年を記念したワールド・ツアー、2004年ドイツ公演の模様です。2005年にDVDが出ておなじみなのですが、2009年に発売されたブルーレイ版が高品位でさらにすばらしい!30周年の3人組もまだまだ元気!
→ラッシュの30周年記念ライブ『R30 [Blu-ray] 』
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