ドゥービー・ブラザーズがリリースしたばかりのニュー・アルバム『サウスバウンド/Southbound』は、ドゥービーの往年のヒット曲をカントリー・ミュージック界のスター達とコラボするという企画もの。
これがとっても良いです!
当初、ドゥービーの曲をカントリー風にアレンジしなおす企画かと勘違いしましたが、原曲のアレンジやイメージはだいたいオリジナルのままで(バンジョーが入ったり、多少味付けはありますけど)、むしろカントリー界の有名シンガー達にドゥービーのロックを歌ってもらおうってお話だったんですね。
まず、このアルバムのプロモーション用のビデオをご覧下さい:
登場するカントリー・ミュージックの歌い手達は、ザック・ブラウン、ブレイク・シェルトン、サラ・エヴァンス、トビー・キース、クリス・ヤング、ケイシー・ジェイムスといった方々で、日本ではほとんど馴染みのないアーティストばかりですけれども、これがアメリカではものすごく有名なトップ・スターばかりらしいのです。
ドゥービーの方は、トム・ジョンストン、パット・シモンズからマイケル・マクドナルドまで新旧メンバーが招聘され、バリバリのパフォーマンスを一緒に披露してくれるんです。最新のレコーディング環境で「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」「チャイナ・グローブ」「ロング・トレイン・ランニン」など定番を再現してくれるんだから、現時点でのリメイク版グレーテスト・アルバムとしても価値があると思います。
それでは、これはクリス・ヤングの参加した『チャイナ・グローブ』。もろにドゥービーしてますよね!
中でも、久我が特に気に入っちゃったのがこれ。あの『ホワット・ア・フール・ビリーブス』をマイケル・マクドナルドとデュエットしてくれるのがサラ・エヴァンスという女性シンガーです。
久我もこれまでまったく存じませんでしたが、90年代後半から活動しておられる有名な方なんだそうです。40歳を過ぎていらっしゃいますが、美形で魅力的。そして何よりも、その声の良いのにびっくりです。あわてて、彼女の過去のアルバムを5枚もアマゾンに注文しちゃった次第です。
それでは、そのサラ・エヴァンスをフィーチャーしたプロモ映像がありますので、さわりだけご覧下さい。ね、良いでしょう??:
ところで、そもそも日本では、「カントリー・ミュージック」というものに誤解というか若干偏見があるように思います。
「カントリー?あ、アメリカの演歌?それとも民謡?」というのが典型的な反応だと思いますが、これはちょっと違います。日本の演歌に近いのはブルースで、民謡といえばフォークでしょう。
カントリー・ミュージックはアメリカ南部を発祥の地とするポピュラー・ミュージックで、その「カラッと爽快なフィーリング」が持ち味。ロックにもとても近い存在です。イーグルスやCCRが一番モロにカントリーに近いロック・バンドとも言えますが、ジェイムス・テイラーやカーペンターズなどカントリー・ミュージックの香りがするビッグ・アーティストはいくらでもいますよね?。
最近では、ガース・ブルックス、シャナイア・トゥエイン、フェイス・ヒル、ジェシカ・シンプソン、テイラー・スイフトなど、カントリー界でもメガ・ヒットを飛ばす大スターが軒並み登場しており、その売り上げは軽く普通のロックやポップスを凌駕してしまうぐらいなんです。カントリー・ミュージックが、いかにアメリカのエンタテインメント産業として国民全体に根を下ろしているか分かりますね。
今回のドゥービーのアルバムは、そういう意味でも、多くのロック・ファンの方々にカントリー・ミュージックの「現在の姿とその実力」をご理解いただく良いきっかけになるような気がします。
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こんにちは、お邪魔いたします。
私はROCKフリークのおじさんであります。
もちろん、ドゥービーは、マイフェバリットであります。
このアルバムは知りませんでした。。
聞いてみたいと思います。
それにしても、マクドナルドさん、老けましたね。ショックでした。
Jamkenさん、コメントを有難うございます!ドゥービー達って、ずっと仲が良くって素敵ですね。これからも末永く、ご一緒に応援して参りましょう! 久我