かつての相棒デイヴィッド・フォスターにすっかり追い越され、今は表舞台から消えてしまったけれど、でんど〜はジェイ・グレイドンを心から愛しております。
そのジェイ・グレイドンのプロデュースしたアルバムの中でも間違いなく最高峰と言えるのが、1978年発表、スティーヴ・キプナーの「ノック・ザ・ウォールズ・ダウン」です。
(でんど〜のジェイ・グレイドンへの想いと、このアルバムへのコメントは「音楽の殿堂」をご覧下さい。)
今回、20年振りにリマスターされました。
最大の目玉は、2曲のボーナス・トラック。まず「I had to find out for myself」。シングル「ノック・ザ・ウォールズ・ダウン」のB面で今回初CD化。2曲目は、「愛の報酬 (Love is its own reward)」のインストゥルメンタル・バージョン。楽曲的には特にどうということはないのですが、当時のセッションの全貌が明らかになったという意味で、貴重なリイシューといえます。
リマスターの出来については、今ひとつピンときません。90年の初CD化と比べ、それほど改善したと思えないからです。エンジニアの名前も不明。恐らく、日本人による日本人のためのリマスターで、日本向けマスター・テープ(第二世代)からの起こしでしょう。変に高音を強調したり、音圧を上げたりしなかっただけ、良かったのかもしれませんが・・・。
でも、とにかく、でんど〜はこの名盤が再発されただけで幸せでなんです。
同時に発売されたマーク・ジョーダンの「ブルー・デザート」も併せ、一人でも多くの方にジェイ・グレイドンのプロフェッショナルな仕事ぶりを堪能してもらいたいものです。
知らなかった…
中村七大さん:「知らなかった」って?リマスターを??ぜひ、お求め下さい。まちがいなく至宝ですよね!七大さんのおすすめのAORは何ですか???