70年代後半に、分厚いシンセを多用したプログレ/フュージョン的作風で話題を集めたジノ・バネリ。78年には「I Just Wanna Stop」という全米ヒットを飛ばし、人気もピークをむかえていました。
とにかく、この頃のジノ・バネリはやたらかっこいい!お兄さんのジョーの鉄壁のアレンジで、超絶技巧をかますバック・バンドに乗って、朗々と歌い上げるんである。わたしも、完全にいかれておりました。。。
なんせジノ・バネリのすごいところは、ひたすら自己愛におぼれるナルシストの世界を隠そうともしないこと。音楽的には、売れようがなんだろうが徹底的に頑固であること。
ところが、もう少しでスーパースターになれそうだったのに、その頑固さも災いして、人気は急降下して行きます・・・。
わたしも、既に興味はほとんど失っているのですが、昔のよしみで、CDだけは買い続けてます。
で、今年、突然新作が出ました。「A Good Thing」というもので、近年の作品のなかではなかなか手応えがあります。
最近は、なぜか正当派ジャズの世界に入ってしまって、「生き残りのためには、似合わない世界でもやっぱしょうがないのかな」なんて思ってたんですが・・・。先月は、ラス・べガスでどさ回りしてたし・・・。
しぶといぞ、ジノ!
CDジャケットに、歌と関係ない自作の詩を23個ものせちゃったり、相変わらずの「空気読めない」ナルシズムがいっぱいのジノ。サバイバルのためには、むしろ「空気読めない」というか、「読まない」ぐらいでないとダメなのかもしれませんね。
頑張れ、ジノ・バネリ!
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