颯爽とデビューしたのは91年。本当にシビレました。
とにかく、典型的な黒人音楽の感じがゼンゼンしないと言うか、何ちゅ~か、未来都市のイメージと言うか、孤独な肌触りで、洗練されてむちゃくちゃクールと言うか・・・。
で、しばらくまじめに追っ掛けてなかったんですけど、「ライヴ・イン・パリ」というDVDをレンタルしたところ、これが、あまりにもカッコいい!!ダークスーツに長身のシール。ギミックなしに、ひたすらクールに歌い上げる。その歌唱力!少人数のバック・バンドも猛烈にタイト!
スーパー・モデルのハイディ・クルムが一目ぼれしたのもうなづけます。
シールは、ナイジェリア人の父とブラジル人の母の間にロンドンで誕生。一時はホームレスだったというから、きっと苦労したんだ。子供のころの病気で、顔中に傷があるのも強烈な個性。並じゃない人生が、その音楽にも反映しています。
そして、出会ったのがトレバー・ホーン。彼の鉄壁のプロデュースで、一気に花開いたんです(殿堂もご覧下さい)。
そういう意味では、デヴィッド・フォスターにプロデュースさせた最新作「ソウル」は、精彩を欠いています。やっぱ、トレバーとのコンビでないと駄目なんですよ。宿命です。
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