コルンゴルトという作曲家を最近知りました。
とにかく、これを聴いて下さい。1940年公開の「Sea Hawk」という映画のサウンド・トラックです。
彼こそが、ジョン・ウィリアムスなど現代の映画音楽の父であるとすぐ理解できます。
というか、はっきり言って「スター・ウォーズ」とか、みんなこれの真似なんじゃないの?メロディーそのものというより、全体の雰囲気が。躍動感あふれるオーケストレーションが。ロマンチシズムに満ちた劇的展開が。
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトは、1897年に生まれたユダヤ系の作曲家です。幼少の頃から神童と騒がれ、マーラーやリヒャルト・シュトラウスなど多くの大音楽家がその天才ぶりを讃えたそうです。
交響曲からオペラまで、どんなスタイルも完璧にこなし、1930年代初頭、その名声はヨーロッパ中にとどろきました。ナチスを逃れてアメリカに亡命してからは、映画音楽の世界でこれまた大成功。オスカーも複数受賞しています。
ただ、その頃から「映画に魂を売った下等な作曲家」というレッテルを張られ、名声に陰りが出始め、やがて忘れられた存在に。失意の内、1957年に亡くなりました。
ところが70年代に入り、コルンゴルトの息子が、亡き父の映画音楽集をプロデュースしたことから名誉回復となり、今では20世紀の優れた作曲家としての評価を取り戻しています。
ぜひ、一度聞いてみて下さい!
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