アラン・ホールズワースの発掘音源ふたつ

アラン・ホールズワースが遺した音源はすべて保有していると自負しているのですが、あぶないあぶない!油断してると、まだまだ色々出てきます。

まず、これは完全に買い忘れ。MSM Schmidtの2017年のアルバム『Life』。

シュミットさんは本名をMichael Günter Schmidtというドイツのジャズ・フュージョン系ミュージシャンで、主にキーボードを演奏するのですが、久我はまったく知りませんでした。

この方が、2017年にリリースしたアルバム『Life』。そこで、我らがアラン・ホールズワースは二曲演奏しており、なんと!これが彼の生前最後のレコーディングだったとは・・・。

まず、冒頭を飾る「Trance」という曲から:

なかなかシャープで良いと思ったら、ドラムはデイヴ・ウェックル、ベースはジミー・ハスリップっていうからバリバリじゃないですか!

アランのソロは3分20秒ごろから。おなじみのシグネチャー・パフォーマンスで、なんの違和感もなく聞けます。

続いて、「アラン・ホールズワースに捧げて」と副題のつけられた「Vista」:

これも良いですねー。ドラムはヴァージル・ドナティ。ベースはここでもジミー・ハスリップ(彼は本アルバムのプロデューサーでもあります)。

アランはハスリップつながりで、このプロジェクトに呼ばれたそう。レコーディングは2017年の1月に進められ、彼はその年の4月15日に亡くなってしまうんだから、まさに「ラスト・レコーディング」ということで、CDのライナーノーツにも明記されています。

そのほか、マイク・ミラーボブ・ミンツァーゲイリー・ノヴァクジェリー・グッドマンなども参加して、充分聞き応えあるアルバムでした。

こんなに重要なアルバムを買い忘れるなんて、本当にどうかしています。重罪!アランごめんなさい!!!と深く反省するのでした・・・。

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お次は、ピーター・レマーPeter Lemer)という、イギリス人のキーボード奏者。現在78歳で、これまでアネット・ピーコックベイカー・ガービッツ・アーミーピエール・ムーランズ・ゴングマイク・オールドフィールドなどと共演してきた方だそう。

彼が1977年5月、ロンドンのスタジオでデモ・テープを作成した際、一曲でアラン・ホールズワースが弾いており、これが40年以上経った去年の4月、発表されたのでした。

久我はこのミュージシャンのことも、この音源のことも全く知りませんでした・・・。

1977年前後と言えば、アランはジャン・リュック・ポンティの『『秘なる海Enigmatic Ocean)』やビル・ブラッフォードの『フィールズ・グッド・トゥー・ミー』などに参加したりと、まさに絶頂期をむかえようという頃でした。

アラン・ホールズワースの参加した「Dognose」という曲は、まさにその頃の雰囲気、ソフト・マシーンなどのジャズロック寄りの曲調で、ホールズワース節が充分聞けます。

あぶないあぶない、これも絶対外すことはできないアルバムでした!

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これからも、こういうことのないよう、しっかり偵察して参ります。

アラン・ホールズワースよ永遠なれ!

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