CSNY 1974 聞きました!

CSNY1974

話題のボックス・セット『CSNY 1974』を入手しました。

1970年のツアーを最後に分裂していたクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングの4人が、1974年に再結集し、北米各都市とロンドンで計31公演、すべてスタジアム級の大規模な会場でツアーを行ったもの。

それはクスリと争乱に巻き込まれ、大変な物議をかもしたツアーとしても語り継がれ、ステージ模様については(ブート等を除いて)今まで発表されることなく封印されていたものです。

今回、グラハム・ナッシュが全面的にプロデュースに乗り出し、全公演のテープを吟味してまとめあげたのがこのボックス・セット。

3枚のCDに40曲をおさめたほか、ボーナスDVDとして8曲のライブ映像が付属します。また188ページにも及ぶ解説・写真集も付属。このほか、CD1枚に16曲を選び出した「エッセンンシャル」仕様もあります。

まずは、グラハム・ナッシュの語るプロモーション映像をご覧ください:

さて、筆者の感想ですが、ひとことで言って「とても複雑」な気持ちであります・・・。

聞く前からある程度予想していましたが、ここで聞かれるCSN&Yは、とても荒っぽく、グループとしてのまとまりやケミストリーを欠く悲しいものです。

歴史的名ライブ盤「4ウエイ・ストリート」で心を振るわせたあの感動は、ここではあまり感じることができないんです。

スティーヴ・スティルスがツアーの目的を「アートと音楽のため、女のため、キャッシュのため」と言ったとか。「ぬれ手に粟の一攫千金ツアー」という一部の冷ややかな視線もありました。当時、分裂していた4人が、それぞれのソロ活動にもやや退屈して、ふたたびでっかいことがやってみたかっただけ、という感じも拭えません。

当然に、各人のエゴも全開しており、特に「三顧の礼」をもって迎えられたであろうニール・ヤングの尊大ぶりが目に浮かびます。

CD化に当たっても、これまで聞いたことのないヤングのソロ曲が収められるなど、とにかくニール・ヤング以外の三人の彼への気の使い方がハンパなくって、いい気持ちがしません。

これほど知らない曲をたくさん入れるのに、「キャリー・オン」が入ってないってどういうこと???

プラス材料としては、サウンドがものすごく良いことが上げられますが、これも、作業中のグラハム・ナッシュにニール・ヤングが途中から「どうしてもハイレゾ規格でないとダメ」と固執したので、初めからやり直したという「わがまま」のおかげだったよう・・・。

さて、一曲聞いていただけるとしたら『オハイオ』はどうでしょうか:

ということで、歴史的なリリースであるのは間違いなく、その資料的価値は絶大です。CSNYのファンなら、当然に所有する必要があるでしょう。

それほどでもない方はパスしてしまうか、「エッセンシャルCD」で充分かと思います。

<曲目リスト>
ディスク:1
1. 愛への讃歌
2. 木の舟
3. イミグレイション・マン
4. ヘルプレス
5. キャリー・ミー
6. ジョニーズ・ガーデン
7. トレーセズ
8. グレイヴ・コンサーン
9. 渚にて
10. ブラック・クィーン
11. カット・マイ・ヘア

ディスク:2
1. チェンジ・パートナーズ
2. リー・ショア
3. オンリー・ラヴ
4. 僕達の家
5. フィールドワーカー
6. グウィニヴィア
7. タイム・アフター・タイム
8. プリズン・ソング
9. 太陽への旅路
10. グッバイ・ディック
11. メロー・マイ・マインド
12. オールド・マン
13. ワード・ゲーム
14. シーシュポスの神話
15. ブラックバード
16. ラヴ・アート・ブルース
17. ハワイアン・サンライズ
18. ティーチ・ユア・チルドレン
19. 組曲:青い眼のジュディ

ディスク:3
1. デジャ・ヴ
2. マイ・エンジェル
3. プリ・ロード・ダウンズ
4. ドント・ビー・ディナイド
5. レヴォリューション・ブルース
6. 狂気の軍隊
7. ロング・タイム・ゴーン
8. プッシュド・イット・オーヴァー・ジ・エンド
9. シカゴ
10. オハイオ

ディスク:4(DVD)
1. オンリー・ラヴ
2. カット・マイ・ヘア
3. グレイヴ・コンサーン
4. オールド・マン
5. ジョニーズ・ガーデン
6. 僕達の家
7. デジャ・ヴ
8. プッシュド・イット・オーヴァー・ジ・エンド

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