ホール & オーツを見てしまった。

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ダリル・ホール & ジョン・オーツが、家の近所でコンサートをやるというので行ってみました。

当日券も楽勝でゲットできてしまう。会場は町はずれの屋外劇場。地域のコミュニティ・ホールって感じですかね。

夕方集まり始めた観客は、平均年齢40代以上。Tシャツに短パンの超リラックス派が大半。狭い会場なのに空席が目立つなあ。

さて、予定時刻の8時ちょうどに登場したホール & オーツ。

まず、めっきり老けたオーツに目が行く。で、ダリル・ホールは? サングラスしてるので、よく分からない。ギターかかえて、しっかり立ってはいる。サックスのおっさんは昔のままだ。

そして、おもむろにはじまったのが「マン・イーター」。これが、 かなりタイトな演奏でびっくり。「けっこう、イイじゃん・・・」。続く「アウト・オブ・タッチ」。良い良い!次から次にくり出されるヒット曲の数々。

ダリル・ホールのヴォーカルに衰えはあまり感じられません。エネルギッシュにソウルフルに決めてくれます。演奏はあくまでもプロフェッショナル。淡々としているようで、要所をおさえて盛り上げる。全米ナンバー・ワンの「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」では場内総立ち!

おお、いつの間にか会場もほぼ満員状態だ! みんな大受け。ノリノリです。

で、アンコールは2回。さっさと帰ってしまい、全部で1時間20分ぐらい?あっけないほど短いぞ。毎日のツアーは体にこたえるんで、余計にハッスルせず、体力温存ってことでしょうか?

しかし、非常に満足度の高いコンサートだったなあ。
今を去ること20年以上前、日本で見たホール & オーツ。当時の彼らは、出す曲出す曲ぜんぶ大ヒットで、まさに人気絶頂そのもの。超満員の大アリーナで貫禄のステージを見せてくれたものです。

今日の彼らは、そんな頃から比べたら、ずいぶん落ちぶれたってことになるんでしょう。アメリカのあちこちの街をまわりながら、毎日同じ曲を演奏する。まさににどさ回り。落日のスターの日々のあり様を思うと、ちょっと、ほろ苦い・・・・。

でも、まだまだ、一枚看板でお客さんも見に来てくれる。熱心なファンはついて来てくれる。プロ根性でそれに応えるホール & オーツ。立派です。

元気の続く限り頑張って、やり続けて欲しいものです。

2 件のコメント

  • ダリル・ホール & ジョン・オーツのことは知りません。しかし「どさ回り」で生きていく。こう言う人生良いですね。「あいつ、こんなところでやっていたんだ」と、そう言う人生に美学を感じます。
    天野

  • 天野さん:コメントをありがとうございます!まさに同じ感想を持ちました。
    ポイントは「頭の切り替え」と「プロ根性」だとしみじみ思います。昔の栄光を追い求めない。目の前に与えられた仕事に全力投球する。あくまでプロフェッショナルに。そして重要なのは健康管理・・・。
    これを間違えると、往年のスターも、末路は悲惨なものとなるんでしょう。
    そしてもちろん、これは芸能界だけに限った話ではないような気もいたします・・・。