プロト・カウ?

proto-cowプログレはとっくに死に絶えて、はっとするような新作にはとんとお目にかかっていませんが、これはナカナカです。

カンサスのケリー・リブグレンが結成した「プロト・カウ/Proto-Kaw」。変な名前です。

1970年代初め、実は「カンサス」というバンドはふたつあったそうで、後に合体して今の「カンサス」になったそうなんですが、ケリーがカンサスを脱退したあと、もうひとつのカンサスを再結成してアルバムを出してる、ということです。なんとややこしい!

で、これが彼らの再結成第二弾。今年の初めに出た、バリバリのオリジナル・アルバムです。すごくイイです。基本的には、リブグレンの個性を生かした、構築美あふれる音楽に、メロトロン、ハモンド・オルガンなどが絡み、ギターもびんびんです。カンサスとの違いは、バイオリンでなく、フルートやサックスなどの管楽器をフィーチャーしている所。それ以外は、非常に似たイメージです。って言うか、全盛期のカンサスを引っ張ってたのはリブグレンなんだから当然ですよね。

リブグレンも、一時はキリスト教音楽の方に行ってしまって、殆ど隠居状態でしたが、これで本格的にやり始めたということでしょう。ただ、おまけのDVDはつらいです。演奏はイイんですが、はっきり言って、みんなおじいさんです。リブグレンなんて、やけにギターがうまいだけに、余計おじいさんのルックスと違和感あります・・・。

でも、久しぶりに聴き応えのあるプログレが出てきて、なかなかグー!。お勧めです。

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その他、ポーキュパイン・ツリーとか、スポックス・ビアードとか、今はなきイット・バイツなんてのが、「新しい」プログレでは許される方だと思っています。今度、まとめて採り上げてみましょう。

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