バッファロー・スプリングフィールドのコンプリート・ボックスセット

バッファロー・スプリングフィールドの歴代3アルバムを収めたコンプリート・ボックスセット『What’s That Sound? Complete Albums Collection Remastered』が発売されました。

バッファロー・スプリングフィールドは1966年に結成され、スティーヴン・スティルス、ニール・ヤング、リッチー・ヒューレイ、ジム・メッシーナら、文字どおり、のちにウェストコーストの音楽シーンの中心を担うことになる大物ミュージシャンが在籍。フォークやロックをベースにしつつ、サイケデリックな感覚もあわせ持ったユニークなサウンドを作り出し、日本では、あの「はっぴいえんど」に影響を与えたことでも有名ですね。

最大のヒットはスティルス作の『フォー・ホワット・イッツ・ワース(For What It’s Worth)』。2週連続全米7位、100万枚突破、ゴールド・ディスク獲得。

個性の強いスティルスとヤングの対立もあって、バッファロー・スプリングフィールドの活動期間はたったの2年間。アルバム3作を残したのみで解散してしまいます。

本ボックスには、バッファロー・スプリングフィールドが残した全スタジオ・アルバム3タイトル、『Buffalo Springfield』(1966年)、『Buffalo Springfield Again』(1967年)、『Last Time Around』(1968年)の新ステレオ・ミックスを収録。また、前2作については、モノ・ミックスも収録。

リマスタリングにはニール・ヤングも関与し、「今まで発売された音源の中では群を抜いた音質」とのコメントも残しています。形式はCD5枚組、デジタルダウンロード版、ストリーミングサービス版があり、アナログレコード5枚組のボックスセットも発売されます。

久我は、バッファロー・スプリングフィールドをリアルタイムで体感してはいないのですが、のちに夢中になったクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングのまさに先駆けとなったと存在と知り、追っかけて行きました。

今ではなんとも捉えどころのないサウンドにも聞こえますが、当時の西海岸の若きミュージシャンたちが、創造力を思い切り羽ばたかせて挑戦する姿が清々しいです。この「完全版」は、ひとつの「文化遺産」として、大切に保管して行きたいと思います。

コメントを残す