ジミー・ウェブの新作をしみじみ味わう。

jimmy-webb-riverアメリカン・ポップス界の大作曲家ジミー・ウェブの新作は、これまたコラボによるセルフ・カバー集。ただし、単純に売らんかなという最近流行りの『コラボもの』とは異なり、とても味わい深い作品に仕上がっています。

でんど〜のジミー・ウェブへの想いについては、「音楽の殿堂」にたっぷり書きました。

自分でも気にいっているのが、「土の香りのするバート・バカラック」という表現。洗練さと共に、アメリカの大地にどっしり腰を据えたような豊潤さとでも言いましょうか。たまらなく個性的で、すばらしいです・・・。

さて、今回の新作「Just Across The River」は、98年に発表して大評判を博したセルフ・カバー集「テン・イージー・ピーシズ」に近いコンセプト。ピアノや生ギターなど、バックの演奏は極力ミニマムにおさえて、「恋はフェニックス」や「ウィチタ・ラインマン」といった黄金の名曲をジミー・ウェブのボーカルでしっかり聞かせます。

大きな違いは、今回多数のゲストを招いたこと。

ビリー・ジョエル、ジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタット、グレン・キャンベル、ウィリー・ネルソン、マイケル・マクドナルドなどなど。キラ星です。

ただ、あくまで主役はジミー・ウェブ本人。無骨であまりうまくないけれど、誠実な人柄が伝わってくるような、味わい深いヴォーカルを聞かせます。ゴーマンと言えるほど、ゲストを押しのけんばかりにウェブ本人が前に出ます。マイケル・マクドナルドなんて、バックコーラスをさらっとかぶせるだけ。ある意味、贅沢とも言えます。

でんど〜としては、なんど聞いてもジ〜ンと来ちゃう「テン・イージー・ピーシズ」の方が好みですけれど、ジミー・ウェブへの入り口としては、これもまちがいなくおすすめです。星四つ!★★★★


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iTunesはこちらから「Just Across the River – Jimmy Webb」

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