ウェイン・ショーター見直した!

1293126881_file0001yなぜか、10年以上前のライブDVDが今ごろ出たなと思って、大した期待もなく観たんですが、これにはたまげました。

バリバリのウェイン・ショーターが、ものすごい演奏を繰り広げます。

彼の95年のアルバム「High Life」のツアーということで、実は、そのアルバムも聴いたことありませんでした。あわてて買ったら、これがまたすごい!単純なフュージョンとはひと味もふた味も違う、実に芸術性の高い世界です。ニュアンスとしては、ジャコ・パストリアスの「ワード・オブ・マウス」に近いような、限りなく洗練された楽曲と、オーケストラも含む芳醇なアレンジ。マーカス・ミラーのプロデュース。グラミー賞を穫ったのもうなづけます。

今頃、何を言っているんだ?

ショーターと言えば、長いことウェザー・リポートで、ジョー・ザヴィヌルの支配下、どんどん影が薄くなってったイメージしかなかったんです。確かに、彼のミステリアスな楽曲の持ち味とか、音数は少ないけど決めてくれるテナーとか、そりゃ認めておりましたが・・・。

バックを固めるミュージシャンがまた素晴らしい。白眉はアルフォンソ・ジョンソン。ウェザーの「ブラック・マーケット」等で貢献大というのは分かってましたが、ここまで確かなベース・プレイを披露するとは・・・。ドラムのロドニー・ホームズも圧倒的にシャープ。こんな人全然知りませんでした。早速、ソロ・アルバム買いました。

DVDには、その他ハンコックらとのステージもボーナスで入っています。それはそれで貴重なのですが、なんせ本編がカッコ良すぎて・・・。 ということで、今さらながら、私の「ジャズ歴代ベスト10」に、やすやすと入ってしまったのでした。

 

生きてて良かった!

 

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