プーチンの件:『大前研一ニュースの視点』が秀逸です

もう最近は、国際政治ネタなら佐藤優、ビジネスなら大前研一のものしか読まなくなっているのですが、これはおもしろいです。

とにかく大前研一の解説はまさにグローバル・スタンダードでいつも圧倒的に優れている上、根が原子力物理学者なのでとにかくロジカルというのが魅力です。ただ、とにかく「自慢話」が大好きなのが最大の欠点ですけれど・・・。

で、これは秀逸だと思います。なにしろ、プーチンのウクライナの件を「欧州や米国の主張には理がなく、ロシアは手順を踏んで物事を進めた」とバッサリ断じていることです。

「ロシアの方が段取り正しく、欧米には理がない???」いやー、わたしもひょっとしてそうじゃないかと思ってたんですが、ここまで明解に言ってくれるとは!まあ、武力を背景に押しきったってのはあるかもしれないけど、クリミアの民意は100%ロシアですもんね。独立して、併合された。何がいけないんじゃと?(まあ、プーチンももう少し時間を掛けてやればよかったのにとは思いますけ。)とにかくオバマとプーチンとじゃ政治家としての器が違い過ぎるだろうと。だったら、日本はロシアとの間に独自のアジェンダもあるんだし、独自に多少プーチンに肩入れしたってイイんじゃないか????

中韓の件もしかり。バッサリ!

 

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差出人: 『大前研一ニュースの視点』メルマガ事務局 <OhmaeNews@bbt757.com>
件名: KON511【安倍政権・中韓関係~日本政府は明確に意思を示すべき】大前研一ニュースの視点
日付: 2014年4月4日

━ 世の中どうなってんの…?大前さん!! ━━━━━━━━━━━━━━━━

大前研一 『 ニュースの視点 』

2014/4/4 #511
発行部数179,471部(自社配信+まぐまぐ)
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おはようございます。

今週の「ニュースの視点」は、安倍政権・中韓関係の
話題について大前研一が解説します。

┏━■ ~大前研一ニュースの視点~
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┗━┛『安倍政権・中韓関係~日本政府は明確に意思を示すべき』
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安倍政権 対ロシアで「独自の外交すべき」54%
中韓関係 中国、韓国首脳が会談

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▼ ロシア・中韓関係に対する国民の判断は冷静。一方、政府は何もしていない
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日経新聞が24日にまとめた世論調査によると、
クリミア半島を編入したロシアへの安倍政権の対応について
「北方領土交渉などをにらみ、日本独自の外交をすべき」
との回答が54%にのぼりました。

また中国韓国とも
「譲歩するくらいなら関係改善を急ぐ必要がない」が、
51%でした。

私はこのニュースを聞いて、日本国民が意外と
冷静な判断ができていると感じ、安心しました。

欧州や米国の主張には理がなく、ロシアは手順を踏んで
物事を進めたという事実を見ています。

マスコミの報道に惑わされることなく、
欧米とは一線を画し独自の外交をすべきというのは、
想像以上に「行間を読んで」判断した人が
多かったと感じました。

また中韓関係の改善を急ぐ必要がないというのも、
「右傾化」と捉えるのではなく、今の中国・韓国が
異常な国であることを踏まえれば、冷静な判断だと思います。

戦前、戦中に日本が何をしたのか、という点ばかりを
ピックアップしています。

しかし一方で、戦後日本が関係改善のために行った援助を含め、
技術提供など様々なことを完全に無視しています。

今、中国・韓国は反日感情を扇動し、
内政を固めようとしています。

一度、日本政府は正式に抗議すべきだと思います。

日本人の反応としてはまともだと思いますが、
日本政府が何かしら反応したものではないので、
この点は懸念すべきだと感じます。

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▼ 田原総一朗氏の発言の真偽ではなく、バッシングする構図が問題
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中国の習近平国家主席と韓国の朴槿恵大統領は23日、
オランダ・ハーグ近郊で会談しました。

両首脳は中韓両政府が歴史認識問題で連携し、
日本に圧力をかける姿勢をあらためて確認しました。

中国、韓国の反日行為については目に余るものがあります。

相変わらず、ドイツでの講演会で中国は南京での犠牲者が
30万人と発表していました。

日本政府も反論していますが、正直、この犠牲者数について
正確なところはわかりません。

恐ろしいのは、実際に戦争を知らない世代の人たちは、
こういった歴史の語り部からの情報によって
歴史を学んでいるということです。

でたらめなことを言う共産党幹部の発言や
恣意的に作られた映画を見て、歴史を学んでしまうのです。

日朝交渉における拉致問題についても、
日本政府の対応はひどいと思います。

田原総一朗氏が「拉致問題は解決済み」と発言したことで
大バッシングを受けました。

私は田原氏がどのような証拠を基に発言したのかは
知りませんし、問題だと感じるのはその真偽ではありません。

日本政府が拉致問題についての態度をあいまいにしたまま、
逆に明確な意見を言う人をバッシングしているという
構図に問題があると感じています。

もはやこれは言霊信仰だと思います。

大切なことは、日本政府が現実的な判断をして、
拉致問題について「結論」を出すことです。

拉致問題について活動している人たちの財源も含め、
「解決済」と判断するなら賠償をどうするのかを
議論すべきですし、そうでないのならば、
それを明確に態度で示すべきでしょう。

北朝鮮という国の許容しがたい残虐性については、
国連も非難決議を出していますから、
北朝鮮は日毎に追い込まれている状況だと思います。

日本政府は、態度をあいまいにしてごまかすのではなく、
明確な意思を示すべきです。

(※この記事は3月30日にBBTchで放映された大前研一ライブの
内容を一部抜粋し、本メールマガジン向けに編集しております)

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▼ 今週の大前の視点を読み、皆さんはどうお考えになりましたか?
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今回、大前は歴史認識問題や拉致問題について、
日本政府の態度の曖昧さを指摘しています。

問題に結論を出さず、ポジションを取らない限りは
議論の方向性が定まることはありません。

皆さんのビジネスシーンではどうでしょうか?
曖昧にしたまま放置されている問題はありませんか?

問題解決に当たっては、複雑な事象を整理し、
結論を導くための思考とスキルが必要です。

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次号:2014年4月11日 配信予定
通常号は毎週金曜日発行(+増刊号)

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