サイモン・フィリップス(Simon Phillips)の新作「PSP」

pspサイモン・フィリップスは超大好きなドラマーであります。

機関銃のようにシャープでタイト。電撃的にスリリング。正確無比なタイム感覚は「サイボーグ」と言われることも。ジャズ・フュージョンの高度なテクニックを自在に披露しながら、しっかりロック魂も忘れない。どんな音楽でもビシッときめてくれるプロ!

TOTOでのプレイが有名ですが、そもそも超売れっ子セッション・ドラマー。参加作品を上げてたらキリがありません。

でんど〜が特に愛するのは、ジェフ・ベックとの「There and Back 」。ロック寄りフュージョンの、まさに金字塔と言えましょう。「Space Boogie」でのツーバス変拍子の応酬は、余りにもすごい乱れ打ちで、何をどうやってるのか分からないほど。ベックさまの超絶ギターに一歩も引かない、サイモンのものすごいプレイでありました。

ベックさまとの対決「There and Back」はこちらからどうぞ

(なお、TOTOのファンの間では、故ジェフ・ポーカロをなつかしみ、サイモン・フィリップスに不満の声もあるそうですね。ノリが悪いとか・・・。確かに、二人のスタイルはずいぶん違います。要するに、三連符のリズムのとらえかた方の違いです。ジェフ・ポーカロは、俗に言う「ハネ」る感じで、すごくファンキー。一方、サイモン・フィリップスはあくまで正確無比。例えば、シャッフル系の「ロザーナ」では、ポーカロのノリに軍配が上がるかもしれません。上手下手じゃなくて、あくまでスタイルってことです。そもそもでんど〜としては、TOTOとサイモン・フィリップスはミスマッチだったと思います。っていうか、正直TOTOなんかにはもったいないと・・・?。また怒られちゃうかな。。。)



さて、そのサイモン.フィリップスの新作が出たというので早速買いました。

その名も「PSP・ライヴ」。

フィリップ・セスピノ・パラディーノとのトリオで、三人の頭文字をとってPSP。いつの間にこんなバンドが結成されていたのだ?!しかも、これは2009年2月の日本でのライヴ?!!とにかく、こういうフュージョン系のミュージシャンは、日本の方がはるかに観れるんですねえ・・・。

さて、ところが、コレが意外と「いまひとつ」でした・・・。えっ??何で???このメンツで???

まず、これはトリオとはいえ、フィリップ・セスがリーダーのようで、作曲はほとんど彼だし、ミキシングも彼。全面に出てるのも彼のキーボード。フィリップ・セスはまことに達者なセッション・プレイヤーなのですが、最初のソロ・アルバムがウィンダム・ヒルから出たように、ややニューエイジ系の匂いがするヒト。曲調も、ちょっとスムーズ・ジャズ的というか、でんど〜好みの超トンがった感じではありません。

一方、ベースのピノ・パラディーノも、これまた優秀なセッション・プレイヤー。この前はザ・フーと一緒にスーパー・ボールに出てたくらいで、ジャズからロックまで、何でもソツなくこなすヒトです。

ということで、優秀なスタジオ・ミュージシャンが集まって演っても、上手いんだけどつまらないというパターンに、このPSPも少々はまってるような気がします。

ちょっと残念。。。

でもでも、我らがサイモン・フィリップスは、いつものように一切手抜きなしで大活躍。

ライヴ映像をのぞいてみましょう:

(面白いのは「Blue Rondo A La Turk」という曲。これは、あの70年代、プログレッシブ・ロックを代表するキーボード・トリオ、エマーソン、レイク&パーマーの「ロンド」と同じ曲であります。時代も違うし、スタイルも全然違う二つのバンドが、時を隔ててこんな曲でつながってしまったんですね。)

「PSP・ライヴ」はこちらから


さて、サイモン・フィリップスのものすごさは、彼のソロ・アルバムで最大限に発揮されます。妥協を知らないハードなフュージョンに、これまた妥協を知らない彼のドラムが炸裂します。ここでご紹介するアルバムはすべて悶絶間違いなしですので、ぜひ聴いてみて下さい!

2 件のコメント

  • はじめて、コメント します。何年も前から 殿堂 みてます 。 PSP ライブ 福岡 で 見てきました。アルバムの曲以外 に ヘッドハンターズ の カメレオン や リターン トウ フォーエヴェーヴァー の 曲 も 演ってました。三人 共 、楽しみ ながら 演奏 してました よ。 サイモン 小柄 でした。 ピノ は でかかったです。

  • 雑葉大好きさん:こちらこそ初めまして!ずっと殿堂を見ていて下さったんですね。ありがとうございます。。。
    そうですか、福岡で・・・。うらやましいなー。ヘッド・ハンターズRTF・・・。なにしろ、テクニック的には最高峰の三人ですし、好きな曲を自由自在に演り倒したんでしょうねえ。見たいなーホンモノ・・・。
    ところで、雑葉大好きさんはひょっとすると「ザッパ大好き」??でんど〜も心からザッパ大先生を尊敬しております。ただ、あまりにも巨大なので、どう扱って良いか分からず、ボジオとかカリウタとかワッカーマンとか、ザッパ・スクール周りで、取り敢えずすましておりました・・・。
    また、機会がありましたらコメント等いただけると有難いです!

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