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ジノ・バネリ(Gino Vannelli)の最新版。早くも今年のベスト決定!?

2010 年 3 月 27 日 コメント 3 件

gino_vannelli_bestジノ・バネリの新盤「The Best and Beyond」が出ました!

昨年、彼の近況をご報告したのですが、今回ジノは、今までの歩みを集大成したベスト盤を発表してくれました。ミソは、すべて最新の再録音というところです。

やった!お帰りなさい、ジノ!。

なんせ、彼はここ10年ぐらい、なぜか正当派ジャズの世界に行ってしまい、昔を知るファンとしては、なんとも歯がゆい想いをしていたのでした。それが、レーベルも一新して自らの曲に再挑戦。しかも、セルフ・カバーにありがちな「全く別のアプローチ」というのでなく、基本的にすべて当時を彷彿とさせる「ギンギン」の全力投球なんです。

ジャケットもほら、往年のアフロ・ヘアー復活。持ち前の不敵な面構えが戻ってきて、とっても元気そうです。

まず1曲目。ファンなら誰でも知ってる「ピープル・ガッタ・ムーブ」。1974年のデビュー2作目の冒頭を飾る、ジノ・バネリのクラシックです。もう30年以上も前なんだ・・・。

激しいラテン・ビートで始まり、シンセ・ベースがからむ。サビはゴージャスなポリ・シンセ。やったぞ、オリジナルと同じだ!4ビート・ジャズでやられたらどうしようかと思ってたぞ。とひと安心。違うのは、最新鋭の録音技術で若いミュージシャンに囲まれ、今のサウンド、今のグルーヴで蘇っていること。

ここにいるのは、21世紀のジノ・バネリなんです!


ジノ・バネリの「The Best and Beyond」はiTunesで購入できます!(なぜかAmazon JapanではCD発売まだのようなんですが・・・)。

→こちらからどうぞ(試聴もできます)Gino Vannelli - The Best and Beyond



全盛期のジノはすごかった。

基本はフュージョン。そこに、ハードロック、ラテン、クラッシックなど様々な要素が彼独特の世界観でブレンド。ヒトによっては「プログレッシブ・ロック」に分類する場合も。高度なテクニックの応酬で、息つく暇もないぐらいの、過激で洗練されたプレイ。彼独自の極めてユニークなコード進行は、当時、多数のフュージョン・バンドにパクられたものでした。

そして、その鉄壁のバックの上で朗々とリード・ボーカルを披露するのは、我らがジノ・バネリ。イタリア系カナダ人の血が、どこかカンツオーネを呼び起こします。

なんせ、圧倒的なナルシズム丸出し。ステージの真ん中で仁王立ちなって、胸をはだけて、「俺を愛せ(ラブ・ミー・ナウ)」ですから・・・。

彼の辞書に妥協という文字は一切ありません。その時点その時点で、心に信じた音楽をひたすら追究します。初期は、ギターもベースもなし。全部シンセサイザーというユニークな編成でした。アルバムの後半を、ほとんど歌なしで全部オーケストラにしてしまったこともあります(「パウパー・イン・パラダイス」)。せっかく「アイ・ジャスト・ウォナ・ストップ」が全米4位の大ヒットになったのに、そのAOR的受け止められ方に釈然としなかったのか、その後なぜかスターダムに背を向けて深く沈んで行ってしまったジノ。


でんど〜はあなたの個性と志を愛します・・・。


全盛期のジノ・バネリについては、ぜひこちらをご覧下さい。

さて、このニュー・アルバム。選曲は、代表作を中心にバランス良くなされています。

ジノ・バネリに、どんな心境の変化があったのかは分かりませんが、ここでの彼のパフォーマンスはひたすら全力投球。もう、迷いはありません。ヴォーカルは、ピーク時と何ら遜色ない声量と迫力。バックのメンバーは無名ですが、ジノがその選択に妥協するはずありません。ドラム、ベース、ギター、キーボードとも、ものすごい演奏を聞かせてくれます。

イメージとしては、1993年の名盤「ライブ・イン・モントリオール」に近く、彼の代表曲を、その時点で最高の演奏力をもって全力で再現する。特に、彼の十八番「ブラザー・トゥー・ブラザー」の迫力といったらどうでしょう?。今どき、こんなにダイナミックで、度外れた演奏の音楽ってありますか?強烈なリズムのキレ、複雑な曲展開、屹立する堂々たるリード・ヴォーカル。カタルシスに身も心もヘトヘトです・・・。

→名盤「ライヴ・イン・モントリオール」はiTunesで(試聴もできます)Gino Vannelli - Gino Vannelli Live

こんなに元気なジノ・バネリが戻って来てくれたので、でんど〜は胸が熱くなります。今年、これ以上の作品に出会う可能性は非常に低いと、いまから宣言してしまいましょう(ジェフ・ベックの新作を聴く前ですけど・・・)。ライブも見たいなー。去年はラスベガスの場末で細々とやってたんだけどなー。

ちょっと残念なのは、お兄さんのジョー・バネリが参加していないこと。ジャケットにもひとことも触れられていません。苦しい時を二人三脚で乗り切ったジョー兄さん。貴方のアレンジとキーボードが、弟ジノのシグネチャーだったんですよね?ここのところ、別行動みたいですね。もう仲違いしてしまったんでしょうか?兄弟喧嘩でしょうか?ジョー・カムバック!!



最後に、ジノ・バネリのその他の代表作をご紹介します。どれもでんど〜自信のお勧めです。自らの音楽性にどこまでも誠実に生きる希代のジノ・バネリ。その孤高の音楽を、どうか聴いてやって下さい!

ジノ・バネリ しぶといです。。。

2009 年 9 月 27 日 コメントはありません

gino70年代後半に、分厚いシンセを多用したプログレ/フュージョン的作風で話題を集めたジノ・バネリ。78年には「I Just Wanna Stop」という全米ヒットを飛ばし、人気もピークをむかえていました。

とにかく、この頃のジノ・バネリはやたらかっこいい!お兄さんのジョーの鉄壁のアレンジで、超絶技巧をかますバック・バンドに乗って、朗々と歌い上げるんである。わたしも、完全にいかれておりました。。。

いかにいかれていたかは、「音楽の殿堂」でどうぞ。

なんせジノ・バネリのすごいところは、ひたすら自己愛におぼれるナルシストの世界を隠そうともしないこと。音楽的には、売れようがなんだろうが徹底的に頑固であること。

ところが、もう少しでスーパースターになれそうだったのに、その頑固さも災いして、人気は急降下して行きます・・・。

わたしも、既に興味はほとんど失っているのですが、昔のよしみで、CDだけは買い続けてます。

で、今年、突然新作が出ました。「A Good Thing」というもので、近年の作品のなかではなかなか手応えがあります。

最近は、なぜか正当派ジャズの世界に入ってしまって、「生き残りのためには、似合わない世界でもやっぱしょうがないのかな」なんて思ってたんですが・・・。先月は、ラス・べガスでどさ回りしてたし・・・。

しぶといぞ、ジノ!

CDジャケットに、歌と関係ない自作の詩を23個ものせちゃったり、相変わらずの「空気読めない」ナルシズムがいっぱいのジノ。サバイバルのためには、むしろ「空気読めない」というか、「読まない」ぐらいでないとダメなのかもしれませんね。

頑張れ、ジノ・バネリ!

誰か止めて。。。

2006 年 4 月 9 日 コメントはありません

terry-bozzio1人暮らしのせいか、加速度的にCD購入に走っております。誰か止めて!

テリー・ボジオ関係>

とにかく、最近「入魂」なのが、ボジオの主要作品制覇です。わたし、やっぱりこのヒト好きです。自分を追い込んで、狂気のように道を突き進んでいく。完全に壊れています。芸術家はここまで行かなければいけません。

ロンリー・ベアーズジェフ・ベックと競演したトニー・ハイマスと組んだ四人組インストバンド。3枚もCD出してます。サックスも入って、ちょっとウエザー・リポートっぽいのが惜しいです。ただひたすら、ボジオ的にハードにやってくれれば良かったのに。

グループ87パトリック・オハーン(ベース)とのフランク・ザッパつながりでボジオが客演したインストバンド。1980年の作。これは結構イイです。微妙にニューエイジしてます。

ボジオ、レビン、スティーヴンスシチュエーション・デンジャラス」~トニー・レビン、ギターのスティーヴ・スティーヴンスと組んだ、ヘビメタ・インスト・トリオの第二弾。一枚目よりさらに徹底してハードに迫ります。気持ちイイです。なんでもっと話題にならなかったんだろう。

ミッシング・パースンズライム&リーズン」~奥さんと組んだテクノ。結構ヒットしましたが、私的には、ボジオのお金儲けという感じで好きになれません。ぶっ飛んだ奥さんも、ホントにどこかへ飛んで行ってしまいました。

ソロ・ドラム・ミュージック(1 & 2)~ボジオがひたすら1人で、たくさんの太鼓を叩きまくります。好きでない人には耐えられないでしょう。

ロビー・ロバートソンザ・バンドの立役者、87年のソロ。ボジオこんな晴れがましいので叩いていたんだ。でも、あんまり冴えません。以降、この辺の人たちから一切声が掛かってないのは、やっぱ、ちょっとしくじっちゃったのかな。恐ろしい世界です。

・その他、「BPM」というトリオと、キング・クリムゾンパット・マステロッソとのデュオ。あまりにマニアックなので、普通の方にはお勧めできません。私的には幸せです。

<SACD、DVD-Audio関係>

なんせ7.1chシステムとパイオニアのSACDも聴けるDVDプレイヤーを買ってしまったので、そっち方面も攻めてます。

ピンクフロイド狂気」~30周年SACD。期待したほどではなかったですが、5.1chの分離が最も生きる音楽ですよね、やっぱり。メイキング・ビデオも買ってしまいました。こんなのあったんだ。非常に興味深いです。

スティーリー・ダンガウチョ」~DVD-Audioも持っているので、この際比べようと入手しました。どこまでもついて行きます。比較はこれから。これも、思ったほど画期的ではありません。って言うか、あまりにも聴きすぎていて、驚けって方が無理かもしれません。「ピアノ・ジャズ」という企画モノCDもついでに買いました。ドナルドとウォルターが、インタビュー形式のラジオ番組に出演したもの。バンドでいつもよりねちっこく決めてくれます。スタンダードへの造詣もあふれていて、ファンなら必携。

ジェフ・ベックブロウ・バイ・ブロウ」SACD~これも今ひとつです。なんか、5.1ch化が乱暴な気がする。

フランク・ザッパハロウィーン・ライブ」DVD-Audio~これはなかなかすごいです。音質的に。78年のライブで、注目はヴィニー・カリウタの超絶ドラム。技術的には、やはりボジオを軽く超えていますね。史上最強。なんでこんなに複雑な曲を覚えられるんだろう!ザッパとは、どこかで徹底的に向き合わなければいけない時が来そうです。

ヴィニー・カリウタつながりで、カリズマの「ロスト・アンド・ファウンド」。と思ったら、カリウタ一曲だけじゃん!けっ!損した。残りは全部故カルロス・ベガさんです。合唱。

パット・メセニー関係>

メセニーさんのビデオは持ってるんですが、DVDないのが気になってました。この際、全部買ってしまおう。

・「スピーキング・オブ・ナウ」と「ウイ・リブ・ヒア」。どっちもライブ・イン・ジャパンだったんですね。これには感動しました。本当にこのヒトは殿堂入りだ。芸術に対して向き合う姿勢が違う。音楽への没入のレベルが違う。ついでに、「スティル・ライフ」と「レター・フロム・ホーム」のリマスターCDも買いました。これも思いのほか高音質で、大満足です。メセニーの2大最高傑作。お墓まで持って行きたいです。「ファルコンとスノウマン」の映画DVDまで買ってしまったわたし・・・。

リチャード・ボナレヴェレンス」~メセニーつながりで、買ってしまいました。カメルーン出身のとんでもない才人ですが、悪いけど、どこかなんとなく気持ち悪くって・・・・。一生懸命聴きましたが、やっぱ、ちょっときついです。

アラン・ホールズワース関係>

ソフト・マシーンフローティング・ワールド・ライブ」~もう次から次に発掘しちゃうんだから・・・きりがありません。でも、この「収束」時代のライブ。音質も良く、なかなか素晴らしいです。ホールズ・ワースが、1人でバンドを食いまくってます。

トニー・ウィリアムスミリオンダラー・レッグス」~言われているほどにはコマーシャルでも、悪くもありません。ただ、現代のフュージョンに乗れないで亡くなってしまったトニー・ウィリアムスを思うと、胸が痛みます。どんなにジャズ界で素晴らしくても、16Beatは全くダメでした。はっきり言って、痛々しいほどです。ホールズワースはそれなりの仕事って感じ。

ジャン・リュック・ポンティインディビジュアル・チョイス」~「エニグマティック・オーシャン」がやたらに素晴らしかったので、いつか手に入れなければと思っていました。結構、コンピューター・ミュージックしててずっこけました。ホールズワースの出番も少ないです。

<その他>

サイモン・フィリップスアナザー・ライフタイム」~ボジオと比べると、とっても普通に思えてしまいます。うまいけど、心から熱狂するところまでは行きません。ソロ・デビューの「プロトコル」が廃盤で高値になってます。欲しいなあ。

ジノ・バネリディーズ・アー・ザ・デイズ」~新作7曲。旧作7曲。このヒトも、しぶとく頑張りますね。レコード会社はついに地元のカナダになってしまった。ジョーお兄さんとも完全に袂を分かったようです。兄弟の契りも、ビジネスには勝てなかった。このところ変なジャズっぽい路線だったりで冴えませんでしたが、今度の新作はなかなか力が入ってます。一曲リッキー・マーチンしているのはいただけませんが・・・。

デイブ・マシューズ・バンドライブ・アット・レッドロックス」~こちらでバカ売れ。カントリー的なような、結構テクニック的にも高い水準の、独特の個性です。テレビで見て感心したのですが、どうも「声」が好きになれずに、イマイチです。

ガース・ブルックスローピング・ザ・ウインド」~カントリーと言えば、王者はこのヒト。1400万枚(!)も売れました。奥が深い!カントリーは、いつかきちんと勉強しよう。

・その他、ブレンダ・ラッセルの「パリス・レイン」、ヤン・アッカーマンKaz Lixのデュオ。ピーターフランプトンカムズ・アライブ」の25周年記念リマスター等々。

やっぱり、いっぺんにこれだけ買ってしまうのは、自分でもどこかおかしいんだと思います。でも、止められない止まらない。どこまでも所有し続けます。地球上の音楽の地平を、基本的に全て押さえたいと思っている今日この頃でした。