松本人志の「大日本人」。まったく知らなかったんですが、今年の5月に突然アメリカで公開され、レンタルDVDまで出てました。
それで、遅ればせながら借りてみました。
なんとも言いようのない映画であります・・・。
びっくりしたのが、その評価の高さです。かの有名な「Rotten Tomato」で、堂々の75%(50%以上は完熟トマトとして高い評価)。すごいです。32%の「ターミネーター4」なんか足下にも寄せ付けず、ハリー・ポッターに迫る勢いです。。
どういうこっちゃ??
コメントがまたすごい:
「これ以上不可思議、かつ面白い映画は見たことがない」
「特撮から、最後に実写に変化して以降、おかしさが加速する」
「地球上に、これ以上変テコな映画はきっとみつからないだろう」
アメリカ人に受けまくりです。。。。。。
確かに、アメリカの映画で、これほどの「脱力系(ボケ?)」に遭遇することはなく、恐ろしく新鮮なのでしょう。鐘や太鼓で大騒ぎする作品が多い中で、「大日本人」はひたすら「静謐(?)」とも言える雰囲気の中、シュールな世界が展開します。突然現れる特撮(ハレ)の部分も、ヘンに高度だけど、徹底的に壊れています。。
スーパー・ヒーローの実生活や、駄目な「人間的」側面に触れる映画(例えば「スパイダーマン」や「ウォッチメン」)が、アメリカでもはやりつつある中で、飛び抜けて「生活感(?)」あふれる本作は、バッチリはまったのかもしれません。
なんだか、誇らしいような気持ちもしてきました。
日本ではコケたらしいですが、さすが天才松本。ついにグローバルな存在となりつつあります!
(え、カンヌにも出たの?シャレきついなー。)
制作費の10億円はしっかり回収できたようですので、松本監督には、ぜひ「大日本人 2」ということで、続編を作成してもらいたいものです。
冗談です。
なぜかアメリカで、「ジャパニーズ・カルト・ムービー」がブームになってるんですね。「ナンセンス・スプラッターもの」といった映画が大人気で、専門の雑誌まで出てます。これは、知りませんでした。
で、遅ればせながら、「The Machine Girl(邦題:「片腕マシンガール」)」というDVDをレンタルしてみました。タイトルを聴いただけで笑っちゃいます。2007年の作品です。
いや〜、これにはびっくりしました。
はい、正に皆さんの予想どおり、女の子の片腕が、いろいろな事情で機関銃になっとります。それで、復讐。撃ちまくるという。。。ロバート.ロドリゲスの「プラネット・テラー」では足が機関銃だったわけですが・・・。似てるもなにも・・・。
とにかく、そのグロいことグロいこと・・・。言葉を失います・・・。
飛び散る血潮。吹っ飛ぶ頭部。で、え?天ぷら?寿司?ベタな日本文化です・・・。しかも、全体をおおう「だらっとしたナンセンス感」。完全に脱力します・・・。思わず笑っちゃう。
ただ、最後まで、あっけにとられたまま見てしまったわたし。。
あれれ、これは一体なんだ???
これがまたタマゲタことに、評価が高いんです。かのRotten Tomatoで堂々の63%!。立派な完熟トマトです。
コメントを見てみましょう:
「ジャパニーズ・カルトの傑作。ハートがこもっているので(?)、全ての欠点を補っている」
「ジャンクなものへのあくなき渇望に、こころからエンタテインされた」
「スマートでファニー」
絶賛のうず潮であります。
不思議なのは、日本ではこの作品がまともに公開された形跡がないこと。アメリカでの評判を受けて、限られた映画館で上映したようですし、マアマゾンでDVDも販売してますので、一応知る人は知ってるんでしょうが。。。一般的にはどうなんでしょう?なんで、アメリカ発の逆上陸なんだろう・・・?
井口昇監督は、この分野では大御所のようで、近く新作の「ロボ・ゲイシャ」というのも出すらしい。 そのほかの監督も、「お姉チャンバラ」、「東京残酷警察 (Tokyo Gore Police)」とか、続々出しています。タイトルだけで、中身が想像できます。
要するに、アメリカ向けに、はっきりとこういう市場分野が開拓されたんですね。これは、「マンガ」に続く、日本の「文化輸出」として、完全に定着したということなんでしょうか。
何だか分からないけど、たくましいぞニッポン!
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