スティーリー・ダンの全米ツアー開始!

img_1335恒例行事になってきた感のあるスティーリー・ダンのツアーですが、早速行って来ました。

還暦を過ぎたドナルド・フェイゲンと、ウォルター・ベッカーのお二人。

以前はツアー嫌いで、「謎の」グループ的だったのに、歳とってから急に「出たがり」になったのは、一体どういうことなんだろ。ま、人生のピークも過ぎて、こだわりも何もなくなって来たんでしょう。ただ楽しもうと・・・。

なんせ、06、07、08年と本格的ツアーに出続け。今年も、6月9日のノース・カロライナ公演からスタートし、ヨーロッパをはさんで、9月までノン・ストップで頑張っちゃうというハード・スケジュール。おじいさんたち、体力的には大丈夫かね?

ツアー・メンバーは、下記のとおり。ドラムのキース・カーロックを初め、ここのところ、ほとんど固定です。

Jim Beard [キーボード]、Keith Carlock [ドラム]、Jon Herington [ギター]、Freddie Washington [ベース]、Jim Pugh [トロンボーン]、Walt Weiskopf [サックス]、Roger Rosenberg [バリトン・サックス]、Michael Leonhart [トランペット]、Marvin Stamm [トランペット]、Catherine Russell [バック・ヴォーカル]、Carolyn Leonhart-Escoffery [バック・ヴォーカル] 、Tawatha Agee [バック・ヴォーカル]、Janice Pendarvis [バック・ヴォーカル]

さて、パフォーマンスの方ですが、あたり前ですけれど、極めて洗練されておりました。磨き上げられたグルーブはどこまでも心地良く、その上を、ドナルド・フェイゲンがひたすらブルージーにかましてくれます。正に、熟練のワザ。

steelydan相方のウォルター・ベッカーも、すっかりベーシストから足を洗い、ギター専門に弾き倒してました。これまた、長年の研鑽のタマモノ。うまいです(ハードなソロはジョン・へリントンの方が上ですが)。ヴォーカルも一曲、「Daddy Don’t Live in that NY City No More」で歌わせてもらってました。

曲目は、初期から後期までバランス良く。当然に、「彩(エイジャ)」や、「滅びゆく英雄(キッド・シャールメイン) 」といった定番は欠かさず。アンコールはいつもの「マイ・オールド・スクール」。場内ノリノリです。

個人的には、大好きなアルバム「うそつきケティ」から「バッド・スニーカーズ」をやってもらったのと、オープニングをクールに演出した「タイム・アウト・オブ・マインド」に大満足であります。

公演時間はやや短めで、「えっ、これだけ?」って、ちょっと物足りない気もしましたが、お年寄りにはこの程度が限界でしょう。

公演日によっては「Aja」とか「ガウチョ」のアルバムを丸ごと全部演奏する日もあるそうで、なんとか、それも観てみたい・・・。

とにかく、「ポップの洗練はスティーリー・ダンに極まる」ということで、いまだに極上の音楽を届けてくれる二人に、ただ「ありがとう!」

⇒ 「音楽の殿堂/スティーリー・ダン」もご覧下さい。
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