ものすごい音です:『SounDroid Typhoon』!

visual_4iPhoneやiPodをつなげると音が改善するということで、ポータブル・アンプ(いわゆる『ポタアン』)を活用する人が増えています。

その『ポタアン』のひとつの頂点ともいえる製品が出ました。ベンチャークラフト社の「SounDroid Typhoon」です。

サイズやコストに制約があって、オーディオ的には「そこそこ」でしかないiPhoneやiPod。そこからデジタル・ファイルの音声を外出しして、アナログに変換したりして増幅するのが『ポタアン』の役割です。バッテリー駆動なので持ち運びもオッケーということで、「究極の通勤時オーディオ環境の構築」を目指す久我としては、まさにとっかえひっかえ色々購入し試してきたんです。

ここのところは、FOSTEX社の「HP-P1」という製品がお気に入りで、そのナチュラルな音づくりに「もはや終着駅」とも思っていたところでした。

ところが、このSounDroid Typhoonを店頭で試しに聞いた瞬間に、そのあまりの素晴しさに驚愕し、思わず笑ってしまい、即買いしてしまったんです・・・。

何がすごいのかというと、その「アップ・サンプリング機能」につきます。

iPhoneやiPodのMP3などの「圧縮ファイル」を、デジタル変換し最大32bit/192kHzにまで拡張し、CDのスペック(16bit/44.1kHz)をもはるかに上回る高音質、まさに「ハイレゾ(ハイ・レゾリューション)」に変えてしまう機能なんです。しかも、そのビット・レートと周波数をそれぞれ3段階づつ自由に組み合わせることができるスグレモノで、ポータブルなアンプとしてはほかに類を見ないスペックだと思います。

アップ・サンプリングの効果は絶大で、周波数を96kHzや192kHzにブーストすれば、人間の「可聴範囲」を超える高音まで再生されることで、音楽の輝きや艶といった「成分」が飛躍的に向上します。また、ビット・レートを24bitや32bitに増加させれば、16bitの「粗削り感」が解消され、まさにマスター・クオリティの滑らかな音像に変身します。

特に周波数とビットレートをどちらも最高(32bit/192kHz)にセットした時のサウンドのすごさと言ったら・・・。音響空間が猛烈に広がり、実にみずみずしい音にとり囲まれ、ヘッドホンの中で起こっていることが殆ど信じられないほどです。

久我がサウンド・チェックに使うのはいつもスティーリー・ダン。これ以上ないほど研ぎすまされた彼らのサウンドを、SounDroid Typhoonはどう鳴らしてくれるのか?

「Aja」のイントロを聴いただけで、ひっくり返りそうになりました。

スタジオの壁を乗り越えるような音場の広がりの中を、マイケル・オマーティアンの奏でるピアノが、今まで聞いたことがないほどきらびやかに、ドラム神スティーヴ・ガッドの繊細を極めるシンバル・ワークもますます輝きを増し、どこまでもみずみずしく音がしたたり落ちて行くんです・・・。1977年の初め、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカー、そしてエンジニアのロジャー・ニコルズがスタジオでモニターしていた最終マスターの音は、これだったのか・・・。とにかく参った・・・。いつまでも聞いていたい・・・。

これまで久我はアップ・サンプリングというものに懐疑的でした。CDにもともと入っていない高周波成分を人工的に追加したり、ビット・レートを計算で細切れにしたり、邪道としか思えませんでした。しかし発想を変えて、これを単なる「エフェクト」と考えてみたらどうなのかと?イコライザーやコーラスで自分の好みの音像に音をいじるのは当たり前のこと。出てくる音に満足できればいいんです。エフェクトとして考えた時のアップ・サンプリングはあまりにも強力で、今後、さらに本格的に普及して行くのはまちがいないと思います。

最近のハイレゾブームではSONYのハッスルぶりが話題になっていますけれど、正直言ってSONYのPh-2ではTyphoonの足下にも及びません。久我の永年の愛器FOSTEX HP-P1ですら、これにて引退が決定しました(それにしても「Typhoon」ってネーミングはいただけないなー。ベンチャー・クラフト社自体はこの分野で実績を残して来ている会社のようで、「Made in Japan」を打ち出しているのにも好感が持てます。)

SounDroid Typhoonの説明は、こちらからどうぞ

以上、まだまだ聞き込みも足りないところを、やけに大げさに興奮気味にレポートしてしまい申しわけありません。DSDなどホントのハイレゾ音源の再生能力等も含め、さらにチェックを続けて行きたいと思います。皆さまもご関心がありましたらぜひ試しに聞いてみて下さい。下記のお店などで試聴もできます。

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尚、「価格ドットコム」でも評判になっているようですね: ⇒ 価格ドットコム

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