ジノ・バネリ(Gino Vannelli)の最新版。早くも今年のベスト決定!?

gino_vannelli_bestジノ・バネリの新盤「The Best and Beyond」が出ました!

昨年、彼の近況をご報告したのですが、今回ジノは、今までの歩みを集大成したベスト盤を発表してくれました。ミソは、すべて最新の再録音というところです。

やった!お帰りなさい、ジノ!。

なんせ、彼はここ10年ぐらい、なぜか正当派ジャズの世界に行ってしまい、昔を知るファンとしては、なんとも歯がゆい想いをしていたのでした。それが、レーベルも一新して自らの曲に再挑戦。しかも、セルフ・カバーにありがちな「全く別のアプローチ」というのでなく、基本的にすべて当時を彷彿とさせる「ギンギン」の全力投球なんです。

ジャケットもほら、往年のアフロ・ヘアー復活。持ち前の不敵な面構えが戻ってきて、とっても元気そうです。

まず1曲目。ファンなら誰でも知ってる「ピープル・ガッタ・ムーブ」。1974年のデビュー2作目の冒頭を飾る、ジノ・バネリのクラシックです。もう30年以上も前なんだ・・・。

激しいラテン・ビートで始まり、シンセ・ベースがからむ。サビはゴージャスなポリ・シンセ。やったぞ、オリジナルと同じだ!4ビート・ジャズでやられたらどうしようかと思ってたぞ。とひと安心。違うのは、最新鋭の録音技術で若いミュージシャンに囲まれ、今のサウンド、今のグルーヴで蘇っていること。

ここにいるのは、21世紀のジノ・バネリなんです!


ジノ・バネリの「The Best and Beyond」はiTunesで購入できます!(なぜかAmazon JapanではCD発売まだのようなんですが・・・)。

→こちらからどうぞ(試聴もできます)Gino Vannelli - The Best and Beyond



全盛期のジノはすごかった。

基本はフュージョン。そこに、ハードロック、ラテン、クラッシックなど様々な要素が彼独特の世界観でブレンド。ヒトによっては「プログレッシブ・ロック」に分類する場合も。高度なテクニックの応酬で、息つく暇もないぐらいの、過激で洗練されたプレイ。彼独自の極めてユニークなコード進行は、当時、多数のフュージョン・バンドにパクられたものでした。

そして、その鉄壁のバックの上で朗々とリード・ボーカルを披露するのは、我らがジノ・バネリ。イタリア系カナダ人の血が、どこかカンツオーネを呼び起こします。

なんせ、圧倒的なナルシズム丸出し。ステージの真ん中で仁王立ちなって、胸をはだけて、「俺を愛せ(ラブ・ミー・ナウ)」ですから・・・。

彼の辞書に妥協という文字は一切ありません。その時点その時点で、心に信じた音楽をひたすら追究します。初期は、ギターもベースもなし。全部シンセサイザーというユニークな編成でした。アルバムの後半を、ほとんど歌なしで全部オーケストラにしてしまったこともあります(「パウパー・イン・パラダイス」)。せっかく「アイ・ジャスト・ウォナ・ストップ」が全米4位の大ヒットになったのに、そのAOR的受け止められ方に釈然としなかったのか、その後なぜかスターダムに背を向けて深く沈んで行ってしまったジノ。


でんど〜はあなたの個性と志を愛します・・・。


全盛期のジノ・バネリについては、ぜひこちらをご覧下さい。

さて、このニュー・アルバム。選曲は、代表作を中心にバランス良くなされています。

ジノ・バネリに、どんな心境の変化があったのかは分かりませんが、ここでの彼のパフォーマンスはひたすら全力投球。もう、迷いはありません。ヴォーカルは、ピーク時と何ら遜色ない声量と迫力。バックのメンバーは無名ですが、ジノがその選択に妥協するはずありません。ドラム、ベース、ギター、キーボードとも、ものすごい演奏を聞かせてくれます。

イメージとしては、1993年の名盤「ライブ・イン・モントリオール」に近く、彼の代表曲を、その時点で最高の演奏力をもって全力で再現する。特に、彼の十八番「ブラザー・トゥー・ブラザー」の迫力といったらどうでしょう?。今どき、こんなにダイナミックで、度外れた演奏の音楽ってありますか?強烈なリズムのキレ、複雑な曲展開、屹立する堂々たるリード・ヴォーカル。カタルシスに身も心もヘトヘトです・・・。

→名盤「ライヴ・イン・モントリオール」はiTunesで(試聴もできます)Gino Vannelli - Gino Vannelli Live

こんなに元気なジノ・バネリが戻って来てくれたので、でんど〜は胸が熱くなります。今年、これ以上の作品に出会う可能性は非常に低いと、いまから宣言してしまいましょう(ジェフ・ベックの新作を聴く前ですけど・・・)。ライブも見たいなー。去年はラスベガスの場末で細々とやってたんだけどなー。

ちょっと残念なのは、お兄さんのジョー・バネリが参加していないこと。ジャケットにもひとことも触れられていません。苦しい時を二人三脚で乗り切ったジョー兄さん。貴方のアレンジとキーボードが、弟ジノのシグネチャーだったんですよね?ここのところ、別行動みたいですね。もう仲違いしてしまったんでしょうか?兄弟喧嘩でしょうか?ジョー・カムバック!!



最後に、ジノ・バネリのその他の代表作をご紹介します。どれもでんど〜自信のお勧めです。自らの音楽性にどこまでも誠実に生きる希代のジノ・バネリ。その孤高の音楽を、どうか聴いてやって下さい!

3 件のコメント

  • The Best and Beyond」はiTunesで購入できることが分かりました!

    →こちらからどうぞ(試聴もできます)Gino Vannelli - The Best and Beyond

  • コメントを残す